2019年8月30日金曜日

感染症情報(2019年8月後半)

・ かぜ(上気道炎)が流行しています。主な症状は咳と鼻水で、短期間の発熱を伴うことがあります。
・ 溶連菌による咽頭扁桃炎(のどかぜ)が流行しています。主な症状は発熱と咽頭痛です。
・ アデノウイルスによる咽頭扁桃炎も流行しています。結膜炎を伴うことがあります。
・ 手足口病の流行はピークを越えました。主な症状は発熱と主に四肢に生じる発疹(紅斑・丘疹)です。
・ 百日咳が幼児・学童の間で散見されます。主な症状は長引く激しい咳です。今年、全国で10110人の報告があります。年齢別では、5歳未満は14%にとどまり、5〜15歳が52%、20歳以上の成人が34%を占めています。年長児や成人が百日咳にかかった場合、風邪と見分けることが難しく、感染を広げる可能性があります。生後6ヶ月未満の乳児が発症すると呼吸困難になるなど、重症化する危険性が高いです(生命を危うくすることもあります)。長引く激しい咳(特に、咳き込んで吐きそうになる、夜間の睡眠が妨げられるなど)がある方は、百日咳の可能性も疑い、早めに受診してください。
・ 胃腸炎が小流行しています。主な症状は発熱、嘔吐、下痢です。
・ RSウイルスによる細気管支炎が乳幼児の間で大きく流行しています。咳き込みが悪化して呼吸が苦しそうになったら、早めに医療機関を受診してください。
・ 水ぼうそう、おたふくかぜともに流行はありません。どちらもワクチンの二回接種(初回は1歳時)をお勧めいたします。
・ 麻疹の発生報告が昨年末から続いています。今年、神奈川県で78件(全国で674件)の報告があります。過去10年で最多ペースの増加です。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。ワクチン接種前の1歳未満児の罹患も報告されています。麻疹が疑われる症状(ワクチン未接種、接触歴あり、発熱・発疹・咳・鼻水・目の充血など)が出た場合、院内感染を防ぐため、前もってクリニックに電話した上で受診してください。
・ 風疹が昨年8月以来、関東地方を中心に流行中です。今年、神奈川県で259件(全国で2108件)の報告があります。この先も流行の拡大が予想されています。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。妊婦が風疹に罹ると赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。2019年に入り、先天性風疹症候群の赤ちゃんが3人報告されています。前回、2013〜14年の流行時は、先天性風疹症候群の赤ちゃんが45人報告されました(うち11人は合併症で死亡しました)。風疹ワクチンを一生のうち二回接種していれば、風疹にかかることはほとんどありません。お腹の中の赤ちゃんも安全に守られます。1歳と就学1年前の二回、MRワクチンを定期接種しましょう。成人で風疹ワクチンを一回も接種していないか、一回しか接種していない場合、ぜひ二回接種を行ってください(ただし、女性は妊娠中に接種できません。接種後2ヶ月は避妊が必要です)。風疹の流行を止める唯一の手段はワクチンの普及です。本年4月から成人男性(昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が開始されました。該当する方は検査とワクチンをご考慮ください。当院においても受け付けています。また大和市は、市内在住で19歳以上の女性(妊娠を希望する方。妊婦または妊娠の可能性がある方は除く)とその配偶者に対して、MRワクチン接種の一部公費助成を行っています。当院においても受け付けしています。詳細は大和市役所にお尋ねください。

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