2019年12月2日月曜日

感染症情報(2019年11月後半)

・ かぜ(上気道炎)が流行しています。主な症状は咳と鼻水で、短期間の発熱を伴うことがあります。
・ 溶連菌による咽頭扁桃炎(のどかぜ)が流行しています。主な症状は発熱と咽頭痛です。
・ アデノウイルスによる咽頭扁桃炎も流行しています。結膜炎を伴うことがあります。
・ A型インフルエンザの発生は、一部の小中学校および幼稚園・保育園にとどまっています。地域全体の大きな流行はまだ見られません。今後の動向にご注意ください。
・ マイコプラズマ肺炎が学童(小中学生)の間で散見されます。主な症状は長引く激しい咳です。発熱が続くこともあります。
・ 胃腸炎が増えてきました。主な症状は嘔吐、発熱、下痢です。
・ 水ぼうそうが散発的に発生しています。おたふくかぜの流行はありません。どちらもワクチンの二回接種(初回は1歳時)をお勧めいたします。
・ 麻疹の発生報告が昨年末から続いています。今年、神奈川県で94件(全国で731件)の報告があります。10月4日に大和市内で1例の報告がありました(10代、ワクチン非接種)。過去10年で最多ペースの増加です。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。ワクチン接種前の1歳未満児の罹患も報告されています。麻疹が疑われる症状(ワクチン未接種、接触歴あり、発熱・発疹・咳・鼻水・目の充血など)が出た場合、院内感染を防ぐため、前もってクリニックに電話した上で受診してください。
・ 風疹が昨年8月以来、関東地方を中心に流行中です。今年、神奈川県で289件(全国で2263件)の報告があります。この先も流行の拡大が予想されています。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。妊婦が風疹に罹ると赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。2019年に入り、先天性風疹症候群の赤ちゃんが4人報告されています。前回、2013〜14年の流行時は、先天性風疹症候群の赤ちゃんが45人報告されました(うち11人は合併症で死亡しました)。風疹ワクチンを一生のうち二回接種していれば、風疹にかかることはほとんどありません。お腹の中の赤ちゃんも安全に守られます。1歳と就学1年前の二回、MRワクチンを定期接種しましょう。成人で風疹ワクチンを一回も接種していないか、一回しか接種していない場合、ぜひ二回接種を行ってください(ただし、女性は妊娠中に接種できません。接種後2ヶ月は避妊が必要です)。風疹の流行を止める唯一の手段はワクチンの普及です。本年4月から成人男性(昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が開始されました。該当する方は検査とワクチンをご考慮ください。当院においても受け付けています。また大和市は、市内在住で19歳以上の女性(妊娠を希望する方。妊婦または妊娠の可能性がある方は除く)とその配偶者に対して、MRワクチン接種の一部公費助成を行っています。当院においても受け付けしています。詳細は大和市役所にお尋ねください。

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