2021年2月13日土曜日

感染症情報(2021年2月前半)

・急性上気道炎(かぜ)が乳幼児〜学童の間で流行しています。主な症状は鼻水と咳です。12日間の発熱を伴うことがありますが、全身状態は比較的良好に保たれます。アデノウイルスによるかぜは、発熱が35日間続くことがあります。溶連菌によるかぜは、強い咽頭痛を伴うことがあります。

・急性胃腸炎が乳幼児の間で小流行しています。ノロウイルスやアデノウイルスなどが原因と思われます(検査による証明は当院で行っていません)。主な症状は嘔吐と下痢です。13日間の発熱を伴うことがあります。

・新型コロナウイルスの大和市内での2月(12日まで)の感染者数は45名です。直近の2日間(11〜12日)はゼロでした。1月の感染者数795名に比べて大幅に減少しています。10歳未満児は2名(いずれも無症状、濃厚接触者)で、こちらも1月の28名に比べて大幅な減少です。緊急事態宣言の効果が現れていると考えられます。引き続き、感染拡大防止を心がけましょう。子どもの感染経路の多くは家族内ですので、周囲の大人が感染しないことが子どもを守ることに繋がります。

・新型コロナウイルス感染症における濃厚接触者の定義は、「感染者(発症の2日前から)と近距離(約1m以内)で長時間(15分以上)にわたり必要な感染予防策なしで接触した場合」とされています。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、「人との距離」「手洗い」「マスク着用」などの基本的な感染予防対策を行い、感染リスクが高まる場面を回避することに努めましょう。

インフルエンザの流行はありません。全国約5千ヶ所の定点医療機関からの報告数は約800名で、過去5年間の平均患者数の0.1%にとどまっています。手洗いやマスクの効用に加え、新型コロナウイルスの蔓延により、後から来たウイルスが阻害される「ウイルス干渉」が起こっている可能性も指摘されています。国を越える人の移動が制限されていることも、感染拡大の防止に関与している可能性があります。

・水ぼうそうが散見されます。おたふくかぜの流行はありません。

・麻疹は昨年、神奈川県で1名(全国で13名)、風疹は昨年、神奈川県で8名(全国で100名)の報告がそれぞれありました。今年の発生報告は風疹の2名のみです(大阪府、千葉県)。麻疹、風疹ともに、感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。妊婦が風疹に罹ると、赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。一昨年は4名、昨年は1名の報告がありました。1歳と就学1年前の2回、MRワクチンを接種しましょう。

・成人で風疹ワクチンを一回も接種していないか、一回しか接種していない場合、ぜひ二回接種を行ってください(ただし、女性は妊娠中に接種できません。接種後2ヶ月は避妊が必要です)。風疹の流行を止める唯一の手段はワクチンの普及です。一昨年4月から成人男性(昭和3742日から昭和5441日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が開始されました。該当する方は検査とワクチンをご考慮ください。当院においても受け付けています。接種期間は2022331日までです。また大和市は、市内在住で19歳以上の女性(妊娠を希望する方。妊婦または妊娠の可能性がある方は除く)とその配偶者に対して、MRワクチン接種の一部公費助成を行っています。当院においても受け付けしています。接種期間は2021331日までです。詳細は大和市役所にお尋ねください。

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