2021年4月29日木曜日

感染症情報(2021年4月後半)

・急性上気道炎(かぜ)が乳幼児〜学童の間で流行しています。とくに、保育園・幼稚園の新入生に多くみられます。主な症状は鼻水と咳です。12日間の発熱を伴う場合もあります。かぜ症状が長引く場合、副鼻腔炎や中耳炎の併発を気にする必要があります。どうぞご相談ください。

・溶連菌感染による「のどかぜ」も散見されます。

・手足口病に似た皮疹を伴うウイルス感染症が散見されます。発熱などの他症状を伴うことはほとんど無く、皮疹が数日ほど続いた後に自然治癒します。

・RSウイルスによる急性気管支炎が一部の保育園で流行しています。乳幼児がかかると、強く激しい咳、喘鳴(ゼーゼー)、呼吸困難を生じることがあります。

・新型コロナウイルスの大和市内での4月の感染者数は108名です。2月が72名、3月が63名でしたので、再び増加傾向にあります。感染性の高い英国由来の変異株(N501Y)が流行の中心に変わりつつあると思われます。10歳未満児の感染者数は、2月に3名、3月に1名、4月に2名です。10歳代の感染者数は、2月に7名、3月に9名、4月に11名です。子どもの感染経路の多くは家族内のため、周囲の大人が感染しないことが子どもを守ることにつながります。三密の回避、マスク着用、手洗いを常に心がけましょう。N501Y変異株について、忽那賢志医師の解説記事が参考になります(https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210417-00233149/)。

・[追記(53日)] 英国由来の変異株(N501Y)が広がる大阪など関西圏で、子どもにも感染が広がり始めています。N501Y変異株は全ての年齢層で感染しやすい特徴があるようです。第3波までは保護者が感染しても子どもは大丈夫であることが多かったですが、第4波では子どもにも感染するケースが増えています。たとえば大阪府で、10歳未満児が感染者全体に占める割合は、第3波で2.7%だったところ、第4波では6.0%に増えています。大和市では4月末現在、10歳未満ならびに10歳代の人たちの感染の急拡大はありません。学校や幼稚園・保育園でのクラスターの報告もありません。まずは大人がしっかり感染対策を行い、子どもにうつさないことが大切です。

・水ぼうそう、おたふくかぜの流行はありません。現在、おたふくかぜワクチンが不足しています。ワクチンの製造過程に問題を生じ、出荷が停止されたためです。少量ずつでも入荷できるように努めています。なお、現在出回っているワクチンの品質に問題はありませんので、すでに予約されている方は安心して接種をお受けください。

・麻疹は昨年、神奈川県で1名(全国で13名)、風疹は昨年、神奈川県で8名(全国で100名)の報告がありました。今年、国内の発生報告は、麻疹0名、風疹5名(神奈川県で1名)です。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。妊婦が風疹に罹ると、赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。昨年、1名の報告がありました。1歳と就学1年前の2回、MRワクチンを接種しましょう。成人で風疹ワクチンを一回も接種していないか、一回しか接種していない場合、ぜひ二回接種を行ってください(ただし、女性は妊娠中に接種できません。接種後2ヶ月は避妊が必要です)。風疹の流行を止める唯一の手段はワクチンの普及です。成人男性(昭和3742日から昭和5441日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が国の施策により行われています。本制度の期限は2022331日とされています。該当する方は検査とワクチン接種をご考慮ください。当院においても受け付けています。また大和市は、市内在住で19歳以上の妊娠を希望する女性(妊婦または妊娠の可能性がある方は除く)とその配偶者に対して、MRワクチン接種の一部公費助成を行っています。当院においても受け付けしています。接種前に申請が必要です。詳細は大和市役所にお尋ねください。

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