2022年5月14日土曜日

感染症情報(2022年5月前半)

・急性上気道炎(かぜ)が乳幼児・学童の間で流行しています。5月の連休後、増加傾向にあります。主症状は鼻水と咳です。短期間(12日)の発熱を伴う場合があります。

・急性細気管支炎が乳幼児の間で散見されます。喘鳴と痰がらみの激しい咳が特徴です。呼吸が苦しそうに見えたら、早めに医療機関を受診してください。

・急性胃腸炎が乳幼児・学童の間で小流行しています。嘔吐と腹痛で始まることが多いです。1日程度の発熱を伴うことがあります。

・インフルエンザは2年連続して流行しませんでした。

・新型コロナウイルスの大和市内での5月(14日まで)の感染者数は514名です。2月の4043名、3月の3519名、4月の2168名に比べて減少しています。20歳未満の方々の割合は約25%です(23月は約40%を占めていました)。なかでも10歳未満児の感染者数が大幅に減少しています(幼稚園、保育所、小学校での大規模な流行は報告されていません)。若年層の主症状は、13日間の発熱、頭痛、倦怠感、咽頭痛、腹痛・嘔吐で、いずれも「かぜ症状」に該当します。重症化率は低いですが、基礎疾患(心疾患、肺疾患、腎疾患など)を有する小児は要注意です。

・水ぼうそうが小中学生の間で散見されます。おたふくかぜの流行はありません。おたふくかぜワクチンの供給が一昨年以来滞っていましたが、昨年11月から平常どおりの供給体制に戻りました。これまで1回目接種の方を優先し2回目接種の方に長らくお待ちいただきましたが、今後は滞りなく接種を進められます。ご不便をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。受付を再開しております。

・小児の急性肝炎が英国を中心として欧米各国で報告されています。日本では12例が報告されています。アデノウイルスとの関連が疑われていますが、現時点では原因とは結論づけられていません。詳細は忽那賢志氏の総説記事をご参照ください(https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220430-00293832)。

・2021年、麻疹の発生報告は全国で6名、風疹は全国で12名(神奈川県で1名)でした。今年、麻疹の発生報告が1名あります。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。妊婦が風疹に罹ると、赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。昨年、1名の報告がありました。1歳と就学1年前の2回、MRワクチンを接種しましょう。成人で風疹ワクチンを一回も接種していないか、一回しか接種していない場合、ぜひ二回接種を行ってください(ただし、女性は妊娠中に接種できません。接種後2ヶ月は避妊が必要です)。風疹の流行を止める唯一の手段はワクチンの普及です。成人男性(昭和3742日から昭和5441日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が国の施策により行われています。本制度の期限が2023331日までに延長されました。該当する方は検査とワクチン接種をご考慮ください。当院においても受け付けています。また大和市は、市内在住で19歳以上の妊娠を希望する女性(妊婦または妊娠の可能性がある方は除く)とその配偶者に対して、MRワクチン接種の一部公費助成を行っています。当院においても受け付けしています。接種前に申請が必要です。詳細は大和市役所にお尋ねください。

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