2013年8月6日火曜日

水痘・ムンプスの各ワクチンの二回接種(改訂版)


 水痘(みずぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)のワクチンは、わが国では任意接種(国の責任で行わない。有料)の扱いにとどまっています。そのため接種率が30~40%と低く、年中どこかで病気が流行しています。水痘、ムンプスともに、重篤な合併症を稀に起こすことがあり、軽い病気と侮ることは決してできません。

 欧米などの諸外国は、定期接種かつ二回接種を徹底することで、水痘・ムンプスの排除に成功しています。日本と世界の差を痛感させられます。

 当院は従来、一回接種を行っていましたが、流行に巻き込まれて罹患する子どもが少なからず見られるため、現在は二回接種をお勧めしています。免疫を早期につけて確実に長持ちさせるために、以下の接種スケジュールを推奨いたします。MRワクチンとの同時接種もできます。
  水痘;1回目を1歳ですぐに、2回目を3ヶ月後(遅くとも2歳まで)に
  ムンプス;1回目を1歳ですぐに、2回目を就学前(5~6歳)に

 1歳以降にワクチン接種を始めた場合も、それに見合ったスケジュールがあります。お気軽にご相談ください。

 * 2012年6月27日 初版、 2013年8月6日 改訂第二版