2016年4月13日水曜日

帯状疱疹を予防するワクチン

 水痘・帯状疱疹ウイルス(以下VZV)は、初感染で水痘(水ぼうそう)を発症します。水痘が治った後もVZVは消失せず、体内の神経根に潜伏します。高齢や過労などの原因で免疫能が低下するとVZVが再活性化し、帯状疱疹という皮膚の病気を発症します。

 水痘にかからなければ、将来、帯状疱疹にもかかりません。小児期に水痘ワクチンを接種することは、水痘だけでなく帯状疱疹の予防にもつながります。2016年3月から、50歳以上の方を対象に、水痘ワクチンを帯状疱疹の予防目的で接種することが正式に認可されました。水痘に以前かかったかどうかに関わらず接種できます。米国などではすでに一般化されています。任意接種の扱いですが、ぜひ接種をご検討ください。