2014年4月23日水曜日

髄膜炎にかかる子どもが大幅に減っています

 ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンが2011年に定期接種化されて以来、髄膜炎にかかる子どもの数が急速に減っています。5歳未満人口10万人当たりの罹患率を2008〜2010年と2013年で比較しますと、ヒブ髄膜炎は96%の減少率、肺炎球菌髄膜炎は61%の減少率です。両ワクチンの効果は著明です。
 ヒブは完全制圧に向けて順調な動きです。肺炎球菌には約90種類の血清型があるため、完全制圧にはまだ至りません。当初は髄膜炎を起こしやすい7種類の抗原を含む7価ワクチンが使用されていましたが、2013年11月から13価ワクチンに変更されており、今後の減少率のアップが期待されます。
 髄膜炎は子どもの命を奪う恐ろしい病気です。生後2ヶ月になったらできるだけ早くワクチンを接種しましょう。