・急性上気道炎(かぜ)が流行しています。主症状は数日間続く鼻水と咳です。
・アデノウイルスの流行は収束しました。
・溶連菌による急性咽頭炎が学童の間で散見されます。主症状は発熱と咽頭痛です。
・急性胃腸炎(主にノロウイルス)が散見されます。主症状は嘔吐、発熱、腹痛、下痢です。
・B型インフルエンザは減少傾向にあります。A型インフルエンザは収束しました。神奈川県の定点医療機関における報告数は1週間に16.33人です(前週は19.60人でした)。当院は1週間に20〜30人で、「警報レベル」から「注意報レベル」に下がりました。インフルエンザの主症状は発熱、頭痛、倦怠感、関節痛、咽頭痛、咳、鼻水などです。
・新型コロナウイルス感染症はほぼ見なくなりました。神奈川県の定点医療機関における報告数は1週間に4.93人です(前週は5.33人でした)。当院は1週間に1〜2人です。
・水ぼうそうが幼児の間で散見されます。おたふくかぜの流行はありません。
・昨年、全国で麻疹28名、風疹12名(神奈川県でそれぞれ1名、2名)が報告されました。今年、麻疹2名が報告されています。風疹はゼロです。ヨーロッパで麻疹の報告数が前年度の30倍以上に急増し、入院を要する重症例や死亡例も確認されています。東南アジアも報告数が多い地域の一つです。今後、訪日客の増加に伴い、輸入症例が増加する可能性が指摘されています。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。妊婦が風疹に罹ると、赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。2000年以降、70名の報告があります。1歳と就学1年前の2回、MRワクチンを接種しましょう。成人で風疹ワクチンを一回も接種していないか、一回しか接種していない場合、ぜひ二回接種を行ってください(ただし、女性は妊娠中に接種できません。接種後2ヶ月は避妊が必要です)。風疹の流行を止める唯一の手段はワクチンの普及です。成人男性(昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が国の施策により行われています。該当する方は検査とワクチン接種をご考慮ください。当院においても受け付けています。また大和市は、市内在住で19歳以上の妊娠を希望する女性(妊婦または妊娠の可能性がある方は除く)とその配偶者に対して、MRワクチン接種の一部公費助成を行っています。当院においても受け付けしています。接種前に申請が必要です。詳細は大和市役所にお尋ねください。