2019年12月9日月曜日

インフルエンザ速報 2019/20(第7版)

 神奈川県全域におけるA型インフルエンザの報告数は、第48週(11月25日〜12月1日)で7.08に達しました(1医療機関で1週間に7.08人という意味です)。前週の3.94よりも増加しています。大和市内は4.00で、前週の1.64よりも増加しています。なお、インフルエンザの注意報レベルは「10」以上、警報レベルは「30」以上と定められています。
 当院でもインフルエンザ感染者が増加しています。1日に3〜5人が来院します。特定の保育園・保育園・小中学校に限らず、地域全体で増加している印象です。しかし流行のピークはまだだいぶ先の1月中下旬と予想されます。
 インフルエンザは感染者の咳、くしゃみ、唾液などの飛沫を吸い込むことで感染します。咳やくしゃみが出る人は、他人にかからないように咳エチケット(マスク着用など)をこころがけましょう。待合室や診察室での感染防止にご協力をお願いいたします。

2019年12月2日月曜日

感染症情報(2019年11月後半)

・ かぜ(上気道炎)が流行しています。主な症状は咳と鼻水で、短期間の発熱を伴うことがあります。
・ 溶連菌による咽頭扁桃炎(のどかぜ)が流行しています。主な症状は発熱と咽頭痛です。
・ アデノウイルスによる咽頭扁桃炎も流行しています。結膜炎を伴うことがあります。
・ A型インフルエンザの発生は、一部の小中学校および幼稚園・保育園にとどまっています。地域全体の大きな流行はまだ見られません。今後の動向にご注意ください。
・ マイコプラズマ肺炎が学童(小中学生)の間で散見されます。主な症状は長引く激しい咳です。発熱が続くこともあります。
・ 胃腸炎が増えてきました。主な症状は嘔吐、発熱、下痢です。
・ 水ぼうそうが散発的に発生しています。おたふくかぜの流行はありません。どちらもワクチンの二回接種(初回は1歳時)をお勧めいたします。
・ 麻疹の発生報告が昨年末から続いています。今年、神奈川県で94件(全国で731件)の報告があります。10月4日に大和市内で1例の報告がありました(10代、ワクチン非接種)。過去10年で最多ペースの増加です。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。ワクチン接種前の1歳未満児の罹患も報告されています。麻疹が疑われる症状(ワクチン未接種、接触歴あり、発熱・発疹・咳・鼻水・目の充血など)が出た場合、院内感染を防ぐため、前もってクリニックに電話した上で受診してください。
・ 風疹が昨年8月以来、関東地方を中心に流行中です。今年、神奈川県で289件(全国で2263件)の報告があります。この先も流行の拡大が予想されています。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。妊婦が風疹に罹ると赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。2019年に入り、先天性風疹症候群の赤ちゃんが4人報告されています。前回、2013〜14年の流行時は、先天性風疹症候群の赤ちゃんが45人報告されました(うち11人は合併症で死亡しました)。風疹ワクチンを一生のうち二回接種していれば、風疹にかかることはほとんどありません。お腹の中の赤ちゃんも安全に守られます。1歳と就学1年前の二回、MRワクチンを定期接種しましょう。成人で風疹ワクチンを一回も接種していないか、一回しか接種していない場合、ぜひ二回接種を行ってください(ただし、女性は妊娠中に接種できません。接種後2ヶ月は避妊が必要です)。風疹の流行を止める唯一の手段はワクチンの普及です。本年4月から成人男性(昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が開始されました。該当する方は検査とワクチンをご考慮ください。当院においても受け付けています。また大和市は、市内在住で19歳以上の女性(妊娠を希望する方。妊婦または妊娠の可能性がある方は除く)とその配偶者に対して、MRワクチン接種の一部公費助成を行っています。当院においても受け付けしています。詳細は大和市役所にお尋ねください。

2019年10月25日金曜日

当院のインフルエンザ治療方針(2019〜20年)

 当院は日本小児科学会の指針にほぼ準拠してインフルエンザの治療を行います。
・インフルエンザの重症化のリスクが高い場合(乳幼児、基礎疾患を持つ人)、抗インフルエンザ薬による治療を行います。
・リスクが高くなくても、抗インフルエンザ薬による治療を行います。ただし、インフルエンザの多くは自然治癒するため、抗インフルエンザ薬の投与は必須ではありません。
・インフルエンザの検査は、インフルエンザの診断に必須ではありません。検査の精度には限界があります(特に発症早期は偽陰性が多いです)。流行状況・接触歴や診察所見からインフルエンザと「臨床診断」する場合もあります。臨床診断にもとづいて抗インフルエンザ薬を投与する場合もあります。
・当院が推奨する抗インフルエンザ薬は、効果と安全性が確立しているタミフル、リレンザです。イナビル、ゾフルーザは小児への有効性が未確定のため、今年は使用を見合わせます。漢方薬の麻黄湯は、抗インフルエンザ薬の代替療法として有用です。
・抗インフルエンザ薬の服用の有無にかかわらず、発熱から48時間は異常行動にご注意ください。子どもを一人きりにしないでください。事故予防はインフルエンザの管理上、とても重要です。

2019年10月1日火曜日

インフルエンザワクチンの予約を終了いたします

 9月5日(木)にインフルエンザワクチンの予約を開始しましたところ、10月1日(火)をもちまして予約枠552名分がすべて埋まりました。本日、予約を終了させていただきます。ご希望に沿えなかった皆様には心よりお詫び申し上げます。なお、キャンセルが出た場合は、あらためて少数の予約を承ることがございます。その場合はホームページ「お知らせ」に掲示いたします。
 今年度のインフルエンザワクチンの料金は、10月1日を過ぎましても消費税8%の設定で頂戴しております。

2019年9月26日木曜日

ロタウイルスワクチンが定期接種化されます(ただし1年後です)

 厚生労働省は、ロタウイルスワクチンを2020年10月から定期接種とする方針を決めました。原則として無料で接種できます。2020年8月以降に生まれた0歳児が対象となります。

2019年4月15日月曜日

視機能検査を導入いたします

[1] 乳幼児健診(8ヶ月児、1歳6ヶ月児)における視機能検査
 子どもの弱視は2〜3%の確率で生じます。弱視の95%は早期発見・早期治療により改善が見込まれます。
 当院は2019年4月から乳幼児健診において、機器を使用した視機能検査を実施いたします。近視、遠視、乱視、斜視、不同視、瞳孔不同を調べることができます。子どもへの身体的負担は一切ありません。また、検査にかかる費用はありません。

[2] 一般診療における視機能検査
 一般診療におきましても目に関する心配事のご相談を承ります。以下の症状が気になる方はお申し出ください。
  ・視線が合わない
  ・目の位置や動きが気になる
  ・片目を隠すと嫌がる
  ・ものを近くで見ようとする
  ・ものを見るとき、顔を傾ける
  ・ものを見るとき、目を細める
  ・ものを見るとき、上目遣いになる
  ・横目でものを見る
  ・明るい戸外で片目をつぶる
 視機能異常が疑われる場合、検査費が発生いたします。ご了承をお願い申し上げます。

2019年4月10日水曜日

風疹の第5期定期予防接種が始まりました

 2018年夏以降、風疹が流行しています。感染者の96%が成人で、男性は女性の約4.5倍、特に30〜40代の男性に多いことが報告されています。さらに女性では20〜30代が多く、先天性風疹症候群の発生が懸念されます。2012〜13年の流行時は、45人の先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれました。先天性風疹症候群の発生を防ぐ唯一の方法はワクチンの接種です。
 2019年4月1日時点で40〜57歳 (1962年4月2日〜1979年4月1日生まれ) の男性は、他の世代よりも風疹に対する免疫の保有率が低く、このことが風疹流行の原因になっています。そこで、この世代の男性を対象に、風疹の抗体検査とワクチン接種が費用の自己負担なく受けられる事業が、国 (厚生労働省)の事業として始まりました。風疹の第5期定期予防接種といいます。
 対象の男性は、まず血液を採取して、風疹に対する免疫の有無を調べる抗体検査を行います。その結果、免疫が十分でないことが判明したら、ワクチンを受けることができます。自治体からクーポン券が送られてきましたら、まずは医療機関にご相談ください。当院も本事業に参加しています。
 なお大和市は独自に、本事業の対象外の方に対する風疹予防接種の一部公費助成を行っています。ワクチン接種に際し、抗体検査は必須ではありません。対象者は、大和市在住の19歳以上の方で、妊娠を希望する女性、ならびに妊婦の夫です (妊婦は接種できません)。詳細は市役所にお問い合わせください。