2019年4月16日火曜日

感染症情報(2019年4月前半)

・かぜ(上気道炎)が流行しています。新学年に入った後、4月半ばから増えてきました。主な症状は咳と鼻水で、短期間の発熱を伴うことがあります。
・溶連菌による咽頭扁桃炎(のどかぜ)が流行しています。主な症状は熱と咽頭痛です。
・胃腸炎の流行が始まりました。主な症状は発熱、嘔吐、下痢です。
・細気管支炎が乳幼児の間で散見されます。主な原因はヒトメタニューモウイルスです。咳き込みが悪化して呼吸が苦しそうになったら、早めに医療機関を受診してください。
・水ぼうそうが一部の小学校と幼稚園で見られます。おたふくかぜの流行はありません。どちらもワクチンの二回接種(初回は1歳時)をお勧めいたします。
・麻疹の発生報告が昨年末から続いています。今年、神奈川県で22件(全国で378件)の報告があります。過去10年で最多ペースの増加です。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。麻疹が疑われる症状(ワクチン未接種、接触歴あり、発熱・発疹・咳・鼻水・目の充血など)が出た場合、院内感染を防ぐため、前もってクリニックに電話した上で受診してください。
・風疹が昨年8月以来、関東地方を中心に流行中です。今年、神奈川県で149件(全国で1112件)の報告があります。この先も流行の拡大が予想されています。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。妊婦が風疹に罹ると赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。1歳と就学1年前の二回、MRワクチンを接種しましょう。本年4月から成人男性(昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が開始されました。該当する方は検査とワクチンをご考慮ください。当院においても受け付けています。また大和市は、市内在住で19歳以上の女性(妊娠を希望する方。妊婦または妊娠の可能性がある方は除く)とその配偶者に対して、MRワクチン接種の一部公費助成を行っています。当院においても受け付けしています。詳細は大和市役所にお尋ねください。

2019年4月15日月曜日

10連休中の診療体制

10連休中の診療体制をあらためて申し述べます。

[1] 以下の三日間は自院におきまして通常の診療を行います
  4月27日(土) 8:30〜12:00
  4月30日(火) 8:30〜12:00、15:00〜17:30(13:50〜14:30 乳幼児健診)
  5月2日(木)  8:30〜12:00、 14:00〜16:00

[2] 大和市休日夜間急患診療所(大和市地域医療センター)の当番医を務めます
  4月29日(月) 9:00〜11:50、14:00〜16:50
  5月3日(金) 9:00〜11:50、14:00〜16:50

視機能検査を導入いたします

[1] 乳幼児健診(8ヶ月児、1歳6ヶ月児)における視機能検査
 子どもの弱視は2〜3%の確率で生じます。弱視の95%は早期発見・早期治療により改善が見込まれます。
 当院は2019年4月から乳幼児健診において、機器を使用した視機能検査を実施いたします。近視、遠視、乱視、斜視、不同視、瞳孔不同を調べることができます。子どもへの身体的負担は一切ありません。また、検査にかかる費用はありません。

[2] 一般診療における視機能検査
 一般診療におきましても目に関する心配事のご相談を承ります。以下の症状が気になる方はお申し出ください。
  ・視線が合わない
  ・目の位置や動きが気になる
  ・片目を隠すと嫌がる
  ・ものを近くで見ようとする
  ・ものを見るとき、顔を傾ける
  ・ものを見るとき、目を細める
  ・ものを見るとき、上目遣いになる
  ・横目でものを見る
  ・明るい戸外で片目をつぶる
 視機能異常が疑われる場合、検査費が発生いたします。ご了承をお願い申し上げます。

2019年4月10日水曜日

風疹の第5期定期予防接種が始まりました

 2018年夏以降、風疹が流行しています。感染者の96%が成人で、男性は女性の約4.5倍、特に30〜40代の男性に多いことが報告されています。さらに女性では20〜30代が多く、先天性風疹症候群の発生が懸念されます。2012〜13年の流行時は、45人の先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれました。先天性風疹症候群の発生を防ぐ唯一の方法はワクチンの接種です。
 2019年4月1日時点で40〜57歳 (1962年4月2日〜1979年4月1日生まれ) の男性は、他の世代よりも風疹に対する免疫の保有率が低く、このことが風疹流行の原因になっています。そこで、この世代の男性を対象に、風疹の抗体検査とワクチン接種が費用の自己負担なく受けられる事業が、国 (厚生労働省)の事業として始まりました。風疹の第5期定期予防接種といいます。
 対象の男性は、まず血液を採取して、風疹に対する免疫の有無を調べる抗体検査を行います。その結果、免疫が十分でないことが判明したら、ワクチンを受けることができます。自治体からクーポン券が送られてきましたら、まずは医療機関にご相談ください。当院も本事業に参加しています。
 なお大和市は独自に、本事業の対象外の方に対する風疹予防接種の一部公費助成を行っています。ワクチン接種に際し、抗体検査は必須ではありません。対象者は、大和市在住の19歳以上の方で、妊娠を希望する女性、ならびに妊婦の夫です (妊婦は接種できません)。詳細は市役所にお問い合わせください。

2019年2月15日金曜日

4〜5月の10連休中の診療体制(改訂版)

 今年は4〜5月に10連休が予定されています。当院は10連休のうちの3日間、一般診療をほぼ通常どおりに行います。実施日は、以下のとおりです。
 4月27日(土);8時30分〜12時
 4月30日(火);8時30分〜12時、15時〜17時30分(13時50分〜14時50分は乳幼児健診と栄養相談を行います)
 5月2日(木);8時30分〜12時、14時〜16時(この日は予防接種を行いません)

 その他の日に急病を発症された場合、大和市休日夜間急患診療所をご利用下さい(電話046-263-6800)。市内の開業医が交代で当番を務めています。玉井の当番日は、4月28日(日)と5月3日(金)です。診療時間は9〜12時、14〜17時、20〜23時です。受付終了はそれぞれの15分前です。大和市以外の方もご利用いただけます。

2019年1月20日日曜日

抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」の使用に関する当院の方針について

 新規の抗インフルエンザ薬である「ゾフルーザ」が脚光を浴びています。一回の服用で効く、従来の抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザなど)よりも切れ味が良い(良さそうだ)、何よりも新しいのがいい! などの利点が強調されています。おかげで売れ行きが良すぎて品不足に陥っている有様です。
 しかし本当に良いことばかりなのでしょうか?  罹病期間の短縮はタミフルと変わりありません。ウイルス排泄期間の短縮はタミフルよりも優れていますが、飛沫予防策の期間は変わりません。なによりも最大の欠点は、治療中に10%以上の確率でインフルエンザウイルスが耐性化する可能性が指摘されていることです。とくに小児では23%と高率です。耐性ウイルスに感染した場合、罹病期間もウイルス排泄期間もタミフルより長くなります(ほとんど効いていないのと同じことになります)。薬剤耐性化の傾向は A/H3N2型(香港型)で顕著です。今季ここまでA/H1N1型(いわゆる新型)が流行の中心でしたので、耐性化は大きな問題になりませんでしたが、今後A/H3N2型が流行した時にどうなるか心配です。また別の欠点として、薬価(値段)がタミフルの2倍近いことも挙げられます。
 以上の理由から、当院は今季、ゾフルーザの積極的な使用を控えています。従来の実績を踏まえて、タミフル、リレンザ、イナビルを第一選択薬にします。散剤(タミフル)がどうしても飲めない、吸入薬(リレンザ、イナビル)がどうしても吸えない、という小児に限って錠剤のゾフルーザを処方します。
 ゾフルーザは間違いなく良い薬です。今後のインフルエンザ治療薬の中心的存在になる可能性は大いにあります。耐性化のリスクが予想よりも低く、コストが下がれば、当院でも来季以降は積極的に採用してよいかなと考えています。

2019年1月16日水曜日

こども発達支援シンポジウム


「第10回 こども発達支援シンポジウム」が3月21日(祝)にシリウスで開催されます。卓球の平野美宇選手の母親で特別支援学校の勤務経験がある平野真理子氏が「夢を育て、自立を促す子育て」を講演されます。そのあとにパネル・ディスカッション「地域で共に育つ・育てる・生きる」が行われます。玉井もパネリストの一人として、「小児科外来でできる発達障害の支援」のテーマで10分間の講演を行います。ご関心のある方はぜひご参加ください。参加申込の期間は2月1日から28日まで、申込先は大和市役所すくすく子育て課(電話046-260-5673、ファックス046-264-0142)です。先着200名です。