2021年1月20日水曜日

細心の注意を払いつつ、通常の診療を行っています

 新型コロナウイルスの感染拡大が一向に止みません。大和市においても今月ここまでに、10歳未満児に18名の感染者が出ています。重症度分類では全例が「無症状〜軽症」、感染経路別分類では大部分が「濃厚接触者」(一部が「不明」)です。濃厚接触者のほとんどは家族内感染と推測されます。ご両親が感染防御に努めることが、わが子を守ることにつながります。

 感染の拡大を受けて、当院は防御態勢をいっそう強化しています。スタッフの健康管理に努め、院内の空気清浄器とアルコール消毒装置とパーティションを増設し、什器の消毒と室内の換気をこまめに行っています。エアコンを稼働させていますが、外の寒気が吹き込みますので、暖かい服装でご来院ください。

 同居家族(特にご両親)に発熱者がいる場合、必ず事前に電話連絡をお願いいたします。発熱していない方がお子様をお連れいただくことが望ましいです。状況によりましては(発熱者しか同伴できない等)、別棟または院外(駐車場の車内)で診療を行います。

 当院に一日数十人のお子様が来院しますが、今のところ普通感冒(通常のかぜ)が大部分を占めており、さいわい新型コロナウイルス感染症にはまだ遭遇しておりません。しかし油断は禁物と心がけ、今後も細心を尽くした診療に努めてまいります。

 なお、一般診療とともに、予防接種と乳幼児健診も通常どおりに行っています。予防接種はお子様の健康を守るための大切な手段です。子どもたちにとって、新型コロナウイルス以上に怖い感染症がたくさんあります。接種控えをなさらずに、所定のスケジュールに合わせてご来院ください。かぜの方とは別の待合室にご案内いたします。乳幼児健診も同様の扱いを行っております。

2021年1月14日木曜日

感染症情報(2021年1月前半)

急性上気道炎(かぜ)が乳幼児〜学童の間で流行しています。主な症状は鼻水と咳です。12日間の発熱を伴うことがありますが、全身状態は比較的良好に保たれます。


・急性胃腸炎が乳幼児の間で小流行しています。ノロウイルスなどが原因と思われます(検査による証明は当院で行っていません)。主な症状は嘔吐と下痢です。12日間の発熱を伴うことがあります。


・新型コロナウイルスの大和市内での今月の感染者数は272名です(113日まで)。先月分をすでに超え、急速に増えています。重症者は報告されていません10歳未満児は7名で、4名が「無症状・濃厚接触者」、2名が「軽症・濃厚接触者」、1名が「無症状・感染経路不明」です。ほとんどの事例は、家族内感染と推測されます。周囲の大人が感染しないことが、子どもを守ることにつながります。市内の学校や幼稚園・保育園でクラスターの発生はありませが、他市では学校や学習塾のクラスターが報告されています。


・日本小児科学会は昨年1111日、小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見を発表しました。要点を列記しますと、「小児が占める割合は少ないが、感染拡大に伴ってその割合が増えてきた」「学校や保育施設におけるクラスターは発生しているが、社会全体から見ると多くなく、多くは家族からの感染である」「小児は成人と比べて感染しにくい可能性が示唆される」「小児のウイルス排泄量は成人と比べて同程度である」「小児は成人と比べて軽症で、死亡例はほとんど無い」「ほとんどの小児の新型コロナウイルス感染症では、経過観察または対症療法が選択されている」「学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しい可能性が指摘されている」「教育・保育施設等の閉鎖や大人(養育者)のストレスが小児の心身に影響を及ぼしており、新型コロナウイルス感染症の流行による環境変化に関連した健康被害が問題になっている」「乳幼児健診や予防接種の機会を逃す子どもが増えていることは大きな問題である」などです。詳細は小児科学会ホームページ(http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=342)をご参照ください。18日に発令された緊急事態宣言の中で、休校・休園措置がとられなかった背景には、以上の事実が存在すると考えられます。


・新型コロナウイルス感染症における濃厚接触者の定義は、「感染者(発症の2日前から)と近距離(約1m以内)で長時間(15分以上)にわたり必要な感染予防策なしで接触した場合」とされています。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、人と対面する場面でマスクを着ける、三密を避ける、こまめに手洗いをする、咳エチケットを励行する、安全な距離を保つ(ソーシャル・ディスタンシング)といった基本的な感染対策を徹底しましょう。


インフルエンザの流行はありません。全国約5000ヶ所の定点医療機関からの報告数は約530名で、昨年同時期の千分の一以下に留まっています。手洗いやマスクの効用に加え、新型コロナウイルスの蔓延により、後から来たウイルスが阻害される「ウイルス干渉」が起こっている可能性も指摘されています。また、国を越えた人の移動が制限されていることも、感染拡大の防止に関与している可能性があります。


・水ぼうそう、おたふくかぜともに流行はありません。


・麻疹は昨年、神奈川県で1名(全国で13名)、風疹は昨年、神奈川県で8名(全国で100名)の報告がそれぞれありました。麻疹、風疹ともに、感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。妊婦が風疹に罹ると、赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。一昨年は4名、昨年は1名の報告がありました。1歳と就学1年前の2回、MRワクチンを接種しましょう。成人で風疹ワクチンを一回も接種していないか、一回しか接種していない場合、ぜひ二回接種を行ってください(ただし、女性は妊娠中に接種できません。接種後2ヶ月は避妊が必要です)。風疹の流行を止める唯一の手段はワクチンの普及です。昨年4月から成人男性(昭和3742日から昭和5441日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が開始されました。該当する方は検査とワクチンをご考慮ください。当院においても受け付けています。また大和市は、市内在住で19歳以上の女性(妊娠を希望する方。妊婦または妊娠の可能性がある方は除く)とその配偶者に対して、MRワクチン接種の一部公費助成を行っています。当院においても受け付けしています。詳細は大和市役所にお尋ねください。

2021年1月9日土曜日

緊急事態宣言下における乳幼児健診、予防接種の実施について

 大和市は乳幼児健診の重要性を踏まえ、感染防止対策を徹底した上で、乳幼児健診を継続することを決定しました。

 ・個別健診である8ヶ月児健診、16ヶ月児は当院で従来どおりに行います。受診対象期間の変更はありません(8ヶ月児健診は満8ヶ月から11ヶ月の前日まで、16ヶ月児健診は満16ヶ月から19ヶ月前日まで)。詳細は電話または窓口でお問い合わせください。

 ・集団健診である4ヶ月児健診、16ヶ月児歯科健診、36ヶ月児健診は大和市地域医療センターで従来どおりに行います。対象者に個別通知の案内を郵送で行います。

 予防接種も、当院は感染防止対策を徹底した上で通常どおりに行っています。予防接種は子どもを感染症から守るための大切な手段です。不要不急の外出には当たりません。時期を逃すことなく接種なさってください。詳細は電話または窓口でお問い合わせください。

2020年12月30日水曜日

定期予防接種の期間延長(大和市民向け)

 新型コロナウイルス感染症の影響で定期予防接種の機会を逸した子どもたちに向けて、定期予防接種の期間を延長して受けられる特例制度ができました。

 対象者:大和市の定期予防接種の対象者。令和221日以降に定期接種をしないまま期間が過ぎてしまった方

 接種期間:緊急事態宣言が解除された令和2525日から概ね1年程度(最長で令和4524日まで可)

 実施手順:対象となる方に大和市から葉書が送付されます。事前に市への申請が必要です。詳細は大和市役所にお尋ねください


 予防接種は子どもの健康を守るための最良の手段です。この機会に接種もれがないかどうか、今一度お確かめください。

2020年11月16日月曜日

子宮頸がん予防ワクチン 最新情報

子宮頸がん予防ワクチンの個別通知が接種対象者(小学6年〜高校1年の女子)に送られてきます。厚生労働省が10月に方針を発表しました。隣の座間市や相模原市では、すでに各家庭に届いています。大和市は対応が遅れていますが、市役所に確認したところ、現在準備中とのことです。

子宮頸がん予防ワクチンは、女性の人生を守る大事なワクチンです。接種をぜひ前向きにご検討ください。詳細は、院長のコラム「子宮頸がん予防ワクチンの現在」(20194月)をご参照ください。厚生労働省のホームページもご参照ください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000679259.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/000679261.pdf

2020年10月25日日曜日

アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法

 アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を微量ずつ長期間にわたり舌下に投与することでアレルギー反応を起こしにくい身体を作る治療を「アレルゲン舌下免疫療法」といいます。ダニおよびスギ花粉によるアレルギー性鼻炎に対して根治を目指せる治療法の一つです。治療が35年の長期間に及ぶこと、アレルギー反応の副作用に気を配る必要があることなど、通常の治療よりもハードルが若干高めではあります。

 しかしながら、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目の痒みなどに長く悩んでおられる子どもたちにとって、アレルギー体質を根本的に解決することができれば、その恩恵は計り知れません。当院は、アレルゲン舌下免疫療法を実施しています。鼻炎、花粉症の診断と治療に関して、どうぞお気軽にご相談ください。詳細は、院長のコラム「アレルギー性鼻炎を治す舌下免疫療法」(2020年11月)をご参照ください。

2020年10月21日水曜日

重要! 冬季の発熱患者さんへの対応について

 新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行期に向けて、発熱患者さんに対応するための神奈川モデル「発熱等診療予約システム」が112日に始まります。当院は、同システムの中核をなす「発熱診療等医療機関」として、神奈川県から指定を受けました。指定期間は202011月〜20213月です。小児の発熱患者さんを従来と変わらず診療いたします。もちろん、非発熱の患者さんも従来と変わらず診療いたします。

 冬季における発熱を伴う呼吸器感染症は、インフルエンザのほか、RSウイルス、ライノウイルス、パラインフルエンザウイルス、旧来のコロナウイルス、溶連菌など、季節性の風邪が大部分を占めます。小児における新型コロナウイルスは、感染しにくいこと、感染してもほとんどが軽症で自然に治ること、感染経路の多くが家族内 (親から子へ) であること、他人に感染させにくいことが特徴で、神奈川県のみならず全国的に発生はごく少数に留まっています。今冬の熱性疾患の主役もインフルエンザや季節性の風邪であろうと予想されます。しかし、新型コロナウイルスに対する警戒を怠ることはできません。最新の流行情報に常に目を配り、診療に反映させてまいります。

 当院は、インフルエンザ、RSウイルス、溶連菌の迅速検査を行います新型コロナウイルスの検査は行いません。検査が必要と判断しましたら、大和ウォークスルーPCR集合検査場 (大和市役所駐車場内) に紹介いたします。ただし濃厚接触者は、保健所に指定された医療機関で行政検査を受ける仕組みになっています。また、陰性証明は医学的に無意味ですので、当院は推奨しておりません。

 発熱患者さんを診療する際、動線の分離が重要です。当院は、空気清浄機やパーティションを設置し、院内の換気とアルコール消毒をこまめに実施し、非発熱・非感染症の患者さん(予防接種なども含めて)を別室にご案内し、マスク着用と手指消毒とソーシャル・ディスタンシングをご励行いただいております。マスクをまだ着用できない2歳未満児につきましては、ハンドタオルなどのご用意をお願いしております。また、院内での待ち時間を短縮するために、順番待ち予約システムの利用や自家用車内での待機をお勧めしております。保護者の付き添いは(可能なかぎり)発熱していない方にお願いいたします。最小限の人数で(子ども1名につき保護者1名)、ご来院ください。2週間以内に海外から帰国された方、新型コロナウイルス感染症との接触が疑われる方、集団発生があった場所を訪れた方は、院内に直接入らず電話での連絡をお願いいたします。

 皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。