2013年3月13日水曜日

予防接種の最新情報

 予防接種の制度がこの数年間で大きく変わっています。いずれも赤ちゃんにとって望ましい方向に動いていますが、お母さん方にとりまして変更に付いていくのは大変であろうと思います。

 最近の数ヶ月間に変更された点は次のとおりです。
a) BCGの接種期間が2013年4月から「生後3ヶ月以上6ヶ月未満」から「生後3ヶ月以上12ヶ月未満」に延長されます
b) 四種混合ワクチン(三種混合ワクチン + 不活化ポリオワクチン)が2012年11月に開始されました
c) ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、子宮頸がん予防ワクチンが2013年4月から定期接種化されます
d) ヒブワクチンの追加接種が、「おおむね1年間隔」から「7ヶ月以上の間隔」に2012年11月に変更されました

 したがいまして、新しい制度における予防接種のスケジュールは次のとおりです。

  1. 生後2ヶ月でヒブ、小児用肺炎球菌。できればロタ、B型肝炎も
  2. 1ヶ月後にヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合。できればロタ、B型肝炎も
  3. 1ヶ月後にヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合
  4. 1ヶ月後に四種混合
  5. 1週間以上あけてBCG
  6. B型肝炎3回目を2回目から5ヶ月以上あけて
  7. 1歳でMR、ヒブ(追加)、小児用肺炎球菌(追加)。できれば水痘、おたふくかぜも
  8. 四種混合(追加)を3回目から1年以上あけて
  9. 水痘は4~12ヶ月の間隔で2歳の誕生日までに2回目をお勧めします
  10. 3歳以降で日本脳炎。幼稚園年長児(就学前1年間)でMR2回目。おたふくかぜも同時期に2回目をお勧めします

2013年3月1日金曜日

BCGの対象年齢が変更されます(平成25年4月1日以降)

 平成25年4月1日から、BCGの対象年齢が「生後3ヶ月から1歳になる前々日まで」に延長されます。標準的な接種年齢は「生後5ヶ月以上、8ヶ月未満」です。

 したがって、ヒブ・小児用肺炎球菌・四種混合(以上は定期接種)、ロタ・B型肝炎(以上は任意接種)の各ワクチンを先に終えて、BCGを後に回すことができるようになります。接種スケジュールの作成がだいぶ楽になります。