2015年9月1日火曜日

インフルエンザワクチン 最新情報 〜 乳児への効果は劣るか!? 〜

 慶応大学小児科グループが、インフルエンザワクチンは「生後6〜11ヶ月の乳児で効果を確認できず。1〜12歳の幼児・学童で6〜7割の発症防止効果が見込まれる」「重症化を防ぐ効果は、A型で全年齢を通じて76%、B型で確認できず」と発表しました(9月1日、米科学誌プロスワン)。
 乳児への効果に疑問が投げかけられました。乳児をもつ家族における対応法は、まず両親が接種する、兄と姉も(いれば)接種する、孫と接する機会の多い祖父母も接種する。インフルエンザウイルスを家庭内に持ち込まないことで乳児を守る。さらに万全を期すならば、乳児にも接種する(とくに保育所に通う乳児には接種を勧める)。以上の手順が現実的であろうと思います。
 ただし今季のワクチンの組成は、昨季のそれとは異なり大幅に改良されています。昨季より良い成績になることを期待しています。