2024年4月27日土曜日

感染症情報(2024年4月後半)

・急性上気道炎(かぜ)が流行しています。主症状は数日間続く鼻水と咳です。

・溶連菌による急性咽頭炎が幼児・学童の間で急増しています。主症状は発熱と咽頭痛です。

・RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスによる急性細気管支炎が乳幼児の間で急増しています。主症状は発熱、激しい咳、喘鳴、呼吸困難です。入院治療を要するケースもあります。

・伝染性紅斑(リンゴ病)が散見されるようになりました。主症状は頬の紅斑です。

・急性胃腸炎が散見されます。主症状は嘔吐、発熱、腹痛、下痢です。

・A型インフルエンザ、B型インフルエンザともに、ほとんど見なくなりました。神奈川県の定点医療機関における報告数は1週間に1.52人です。当院でも1週間に12人です。

・新型コロナウイルス感染症も、ほとんど見なくなりました。神奈川県の定点医療機関における報告数は1週間に3.23人です。当院では1週間に12人です。

・水痘(水ぼうそう)が幼児・学童の間で散見されます。おたふくかぜ流行はありません。

・麻疹は421日現在、全国で21名の報告があります(神奈川県内はゼロです)。増加傾向に歯止めはかかりましたが、今後も海外からの持ち込みが懸念されます。まだ要注意です。麻疹は約1000人に1人が死亡する重い病気です。感染力が非常に高く、1人の感染者から1218人がうつされます。インフルエンザが13人ですから、麻疹の感染力の高さをご理解いただけるかと思います。

・風疹は今年、全国で3名の報告があります(神奈川県内はゼロです)。妊婦が風疹に罹ると、赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。2000年以降、70名の報告があります。風疹の流行を止める唯一の手段はワクチンの普及です。成人男性(昭和3742日から昭和5441日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が国の施策により行われています。本制度の期限が2024年度まで延長されました。該当する方は検査とワクチン接種をご考慮ください。当院においても受け付けています。また神奈川県は、昭和3342日から昭和6341日までに生まれた男性(国制度の昭和3742日から昭和5441日までを除く)ならびに妊娠希望の女性(年齢制限なし)を対象とした抗体価測定(無料)を実施しています。こちらも当院において受け付けています。

・自身の健康を守るために、また社会に麻疹と風疹を蔓延させないために、1歳と就学1年前(56歳)の計2回、麻疹・風疹(MR)ワクチンを接種しましょう。

2024年4月26日金曜日

大型連休中の診療体制

 ゴールデンウィークの連休中、当院の診療日は427日(土)、430日(火)、52日(木)です。日曜・祝日は休診いたします。57日(火)から平常の体制に戻ります。

 休診日に急病にかかられた方は、大和市地域医療センター・休日夜間急患診療所(046-263-6800)をご利用ください。小児科医が交代で当番を務めます。玉井の当番日は428日(日)です。診療時間は912時、1417時、2023時です。受付終了は15分前です。どなたも(大和市在住でない方も)ご利用いただけます。

2024年2月21日水曜日

ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが2024年4月から新しくなります

・四種混合ワクチン (ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ) とヒブワクチンが一体化され、五種混合ワクチンになります。注射の本数が一つ減ります。

・肺炎球菌ワクチンが13価から15に換わります。約100種類の血清型のうち、重症化しやすい15種類の型を含むワクチンです。13価よりも優れた予防効果を期待できます。

五種混合ワクチン15価 肺炎球菌ワクチンは、2024年4月から定期接種の位置づけになります。従来の四種混合ワクチン + ヒブワクチンを一度でも接種した場合、途中から五種混合ワクチンに変更することはできません。残り回数の接種は、四種混合ワクチン + ヒブワクチンをそのまま継続することになります。従来の13価 肺炎球菌ワクチンを一度でも接種した場合、こちらは途中から15価 肺炎球菌ワクチンに変更することができます。