2025年12月13日土曜日

感染症情報(2025年12月前半)

インフルエンザの流行のピークは過ぎました。神奈川県の1医療機関(定点)で1週間に45.66人のペースです(2週間前の数値ですので、現時点ではもっと少ないと思われます)。流行中のウイルスはA/H3N2A香港型)です。A/H1N1A09型、いわゆる新型)も少しあります。B型はほとんど見られませんが、B型は隔年流行する傾向があり昨シーズンの流行はなかったため、今シーズンは要警戒です。感染予防と拡大防止のために手洗いと咳エチケットを引き続き行いましょう。

麻疹の全国的な拡大は止まりました。感染者の主な年齢層は2030歳代ですが、乳幼児の感染も報告されています。麻疹は非常に重い病気です。医療が進んだ国でも死亡率は0.1%(1000人に1人)です。特効薬はありません。ワクチン接種が麻疹を抑える唯一の手段です。1歳の誕生日を迎えたらできるだけ早くワクチン接種を済ませましょう。幼稚園・保育園の年長児はできるだけ早く2回目のワクチン接種を済ませましょう。なお、麻疹を診療する際は特殊な隔離が必要ですので、医療機関を受診する前に必ず電話でご連絡ください