2017年3月11日土曜日

小児の二次救急医療体制が大きく変わります

 平成29年4月から、大和市立病院小児科が二次救急医療機関として、365日24時間、急病の小児を受け入れて下さいます。地域に住む子どもたちにとって、たいへんに心強い制度変更といえます。
 軽症と思われる一次救急の小児は、従来どおり大和市地域医療センター(休日夜間急患診療所)で診療いたします。そこで二次救急医療が必要と判断した場合、大和市立病院に紹介いたします。
 ぐったりして生気がない、痙攣している、呼吸が苦しそうで顔色が悪いなど、中・重症の病状が現れたら、二次救急に直接お出向き下さい。そうでない場合は、一次救急(大和市地域医療センター)をまずご利用ください。
 一次救急と二次救急を適正に使い分けることは、救急医療体制の疲弊と衰退を招かないための大事な方策です。一次か二次かの判断に迷う場合は、やまと24時間健康相談(0120-244-810)をご利用いただくと宜しいかと思います。皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

2017年1月18日水曜日

おたふくかぜワクチンの二回接種

 おたふくかぜが昨年以来、流行しています。今のところ、流行が止む気配はありません。
 おたふくかぜワクチンを一回接種した場合、流行時の有効率は80%とされています。二回目の接種は就学前(5〜6歳)が標準ですが、流行時はそこまで待たずに二回目を早めに接種してもよいとされています。当院におきましても、早めの接種を希望される方の予約を承ります。最低4週間あいていれば接種できますが、現実には3〜4歳での二回目接種が多いと思われます。
 流行を止めるためには、一回接種率を上げることが何よりも大切です。ワクチン未接種の方は、この機会にぜひお受け下さい。

2016年12月19日月曜日

ノロウイルスの検査について

 感染性胃腸炎が流行しています。例年の約三倍の患者数です。主な症状は嘔吐です。発熱、下痢、腹痛を伴うこともあります。原因の多くはノロウイルスと推測されます。

 当院はノロウイルスの検査を行っていません。理由は、検査の精度が高くないことが一つ、そしてノロウイルスであっても他のウイルスであっても治療や感染防御の方法に変わりはないことがもう一つです。ノロウイルスだけを特別視する現在の風潮は誤りです。ノロウイルス陽性だから会社や学校・幼稚園に来てはいけない、陰性だから来てもよい、という対応は医学的にまったく意味がありません。大切なことは、ノロウイルスに限らずすべての胃腸炎において、他者への感染源にならないために手洗いや消毒を徹底することです。また、嘔吐や嘔気がある方は、嘔吐物を床などに撒き散らさないために、エチケット袋を持参の上でご来院ください。

2016年9月7日水曜日

麻疹の集団発生 その対策(改訂版)

 関西空港の従業員らを中心に麻疹が集団発生し、その一部が関東地方にも拡散しています。患者の大部分がワクチン未接種者です。ただし、9月7日の時点で全国的な流行には至っておらず、過度の心配は不要と思われます。
 発熱とカタル症状(咳、鼻水、眼球結膜の充血など)が著しく、麻疹ワクチンまたはMRワクチンを接種していない方は、発症から10〜12日前の行動をよく思い出してください。もしも海外や集団発生の場所を訪れていたら、麻疹の可能性を排除できないため、直接来院せず、受診前に必ず電話連絡してください。
 1歳未満児(おおむね生後8〜9ヶ月以上)で、MRワクチンの早期接種を希望される方にはできるだけお応えしたいと思いますが、ワクチンがすでに品不足に陥っていますので、定期接種(1歳、就学前1年間)の方を優先させていただきます。ご了承ください。なお、1歳前の接種は任意接種(自費)の扱いになります。

2016年9月1日木曜日

麻疹 最新情報(9月1日)

 海外から持ち込まれた麻疹(はしか)が、関西空港を中心に拡大しています。関西空港内の誘導や受付を担う社員16名が麻疹を発症し、21名が疑い例とされています。発端者は、8月18日に麻疹と診断された20代女性のようです。
 関西空港を利用した近畿在住6名の感染も確認されています。そのうちの1人(19歳男性)は、麻疹を発症しているにもかかわらず、8月14日に幕張メッセで開かれた大規模コンサートに参加していました。後日、コンサートの参加者2名が麻疹を発症しました。
 これとは別に、8月26日、立川市のイベントホールで行われたアニメ関係のイベントに麻疹患者が参加していたことが判明しています。
 麻疹の潜伏期間は10〜12日です。麻疹ワクチンの接種歴がなく、発熱、咳、鼻水、眼球結膜の充血などを認めた場合、医療機関を受診する際は必ず事前に電話連絡してください。待合室での感染を防ぐため、裏口から入って別室で待機していただきます。
 ワクチン接種対象年齢に達している子どもは、できるだけ早くワクチンを接種しましょう。

2016年5月11日水曜日

B型肝炎ワクチンが10月1日に定期接種化されます(第三報)

 B型肝炎ワクチンの定期接種化が確定しました。
 定期接種の開始時期は「平成28年10月」です。
 定期接種の対象者は「平成28年4月以降に出生した1歳未満児」です。
 標準的な接種方法は、1回目を生後2ヶ月、2回目を生後3ヶ月、3回目を生後7〜8ヶ月(2回目から5ヶ月あける)に行い、遅くとも1歳前に終えること、とされています。
 4月以降に生まれたお子さんは、定期接種化される10月まで、ワクチンの接種を待ってもよいと思います。ただしハイリスクの場合に限り(たとえば家族内にB型肝炎の方がいる等)、任意接種の扱いであっても生後2ヶ月から始めることをお勧めいたします。

2016年4月13日水曜日

帯状疱疹を予防するワクチン

 水痘・帯状疱疹ウイルス(以下VZV)は、初感染で水痘(水ぼうそう)を発症します。水痘が治った後もVZVは消失せず、体内の神経根に潜伏します。高齢や過労などの原因で免疫能が低下するとVZVが再活性化し、帯状疱疹という皮膚の病気を発症します。

 水痘にかからなければ、将来、帯状疱疹にもかかりません。小児期に水痘ワクチンを接種することは、水痘だけでなく帯状疱疹の予防にもつながります。2016年3月から、50歳以上の方を対象に、水痘ワクチンを帯状疱疹の予防目的で接種することが正式に認可されました。水痘に以前かかったかどうかに関わらず接種できます。米国などではすでに一般化されています。任意接種の扱いですが、ぜひ接種をご検討ください。