2022年12月6日火曜日

四種混合ワクチンの接種開始月齢の早期化

 四種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ)ワクチンの接種開始月齢が、202341日から、生後3ヶ月から生後2ヶ月に変更されます。したがいまして、他のワクチン(ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタ)と同時に接種を始めることができます。

 生後早期に百日咳にかかると生命に危険が及ぶことがあり、四種混合ワクチンの早期化は望ましい措置といえます。

2022年12月4日日曜日

子宮頸がん予防ワクチンが2023年4月に更新されます

 子宮頸がん予防ワクチン(ヒトパピローマウイルス = HPVワクチン)の定期接種が、202341日から更新されます。従来は4価ワクチン(HPV 16, 18, 6, 11型)で、子宮頸がんの70%を防止することができました。今後は9価ワクチン4価に加えてHPV 31, 33, 45, 52, 58型)に変わり、子宮頸がんの90%を防止できるようになります。

 2023331日までに4価ワクチンの1回または2回接種を済まされた方は、残りの回数で9価ワクチンを接種することができます

 定期接種の対象年齢は小学6年〜高校1年です。接種機会を逃した方(199742日〜200641日生まれの女性)も、20253月までの間、定期接種として無料で受けられます。当院は年齢に関わらず、対象となる方にワクチンを接種いたします。

2022年12月1日木曜日

新型コロナウイルス感染症の飲み薬について 2

 新型コロナウイルスの内服薬「ゾコーバ」が緊急承認されました。投与の対象となるのは「12歳以上の重症化リスクが低い軽症・中等症の患者」です。妊婦に使用できず、飲み合わせ禁忌の薬が36種類あるため、注意が必要です。

 ゾコーバを発症から72時間以内に服用すると、症状改善までの時間が短くなるとされています。具体的には、発熱、倦怠感、鼻水・鼻づまり、咽頭痛、咳が、薬を飲まない場合の8日間から、飲んだ場合は7日間に短縮されます。重症化を防止する効果については、未だ確認されていません。治療の選択肢が増えることは喜ばしいですが、軽症者に対しては従来の対症療法で十分かもしれません。中等症では症状の改善に役立つことが期待されます。

 「緊急承認」とは1年間の期限付き免許です。有効性および安全性に係る情報は限られており、使用には説明と文書による同意が求められます。販売当初は登録された医療機関だけが処方できます。当院は登録をしていませんので、現時点では処方できません。今後の使用につきましては、慎重に判断してまいります。

2022年10月28日金曜日

発熱外来の体制について(改訂版) 〜 10月28日 〜

・発熱外来の予約を電話のみで承ります。通常の順番待ちシステムによる予約(300番台)や直接の来院で承ることはできません。

・発熱外来の開始時刻は、一般外来の込み具合により日々変動します。おおよその目安は、午前11時過ぎ、午後4時過ぎです(遅れる場合もあります)。ご予約を電話で承る際、来院いただく時間をご案内いたします。

・発熱外来の人数に上限を設定させていただきます。午前枠が満杯になりましたら、午後枠にご案内いたします。

・一般外来(非発熱疾患、予防接種・健診など)を午前8時半〜11時、午後34時に行います。時間内にご来院できない方につきましては、発熱外来の終了後に診療いたします。開始時刻のおおよその目安は、午前1145分過ぎ、午後5時過ぎです(遅れる場合もあります)。電話でご確認ください。

・込み合う時期は、電話がつながりにくいことがあります。ご了承をお願いいたします。なお、診療時間前(830分以前)は電話による対応を行っておりません。

ご来院のうえで直接に対面する診療が原則ですが、電話による診療にも対応いたします。

・発熱しているお子様はマスクをご着用ください。マスクを着用できない低年齢の方は、ハンドタオルなどをご持参ください。飛沫感染の防止にご協力をお願いいたします。

2022年10月10日月曜日

新型コロナウイルス感染症の飲み薬について

 新型コロナウイルス感染症に対する経口抗ウイルス薬(飲み薬)のひとつ、「ラゲブリオ・カプセル」の一般流通が916日に開始されました。投与の基本条件は、① 発症から5日以内、② 18歳以上、③ 妊婦または妊娠の可能性がない、です。さらに部分条件として、重症化リスク因子61歳以上、活動性の癌、慢性腎臓病、慢性閉塞性肺疾患、高度肥満、重篤な心疾患、糖尿病、ダウン症候群、脳神経疾患、コントロール不良のHIV感染症、重度の肝疾患、臓器移植後・骨髄移植後のいずれか]  を有する方です。処方に際しては、十分な説明と文書による同意が必要とされます。

当院は小児科クリニックですので、ラゲブリオ・カプセルを扱っておりません。ご了承をお願い申し上げます。

2022年9月28日水曜日

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種間隔

 新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種間隔に制約はありません。同時接種・同日接種ができます。12日の短い間隔でも接種できます。

新型コロナワクチンと他のワクチン(インフルエンザワクチン以外)は、2週以上の間隔が必要です。

2022年9月8日木曜日

新型コロナ関連のルール変更 〜 9月7日 〜

 新型コロナウイルス関連のルールが改定・変更されました(97日)。

(1) 感染者の自宅療養期間が10日間から7日間に短縮されました。無症状の場合、療養期間は7日間ですが、5日目の検査で陰性なら自宅療養を解除できます。

(2) 自宅療養期間中の外出制限が緩和されます。無症状者は最初から、有症状者は症状消失24時間後から、食料品や生活必需品の買い物など短時間の外出が許されます。マスクを着用し公共交通を利用しないことが条件です。

(3) 濃厚接触者の待機期間は従来どおり5日間です。抗原定性検査で2日目と3日目に連続して陰性を確認できれば、3日目に待機を解除できます。濃厚接触者の定義は、陽性者の同居者、陽性者との長時間の接触者(互いにマスク着用なしで1m以内、15分以上の接触)です。

(4) オミクロン対応の新ワクチンは、最初に高齢者などの4回目接種、10月半ば以降は12歳以上のすべて方の3, 4回目接種が対象となる予定です。

2022年8月3日水曜日

予防接種と乳幼児健診:インターネット予約システム 開始(8月1日)

 予防接種と乳幼児健診がインターネット予約できるようになりました。いつでもどこでも予約できます。ご不明の点は窓口または電話でご相談を承ります。詳細はトップページ「予約について」をご参照ください。

2022年6月15日水曜日

小児への新型コロナウイルスワクチン接種の意義

 厚生労働省の研究班は、5〜11歳の小児を対象とした新型コロナワクチン接種について、抗体獲得性が高く、副反応の発生率が低い、ことを示すデータ公表しました。これらの結果を踏まえ、小児にワクチンを接種する意義はあると結論づけています。

研究班はワクチンを接種した小児106人を対象に調査を行いました。このうち2回目接種から1ヶ月後に血液を検査した38人の免疫抗体価は平均1773で、感染後の小児の最大120に比べて約15倍高いことが明らかにされました。

副反応について、2回目接種を終えた小児62人と20歳以上の成人を比べたところ、38℃以上の発熱は小児4.8%(成人21.3%)、全身倦怠感は小児22.6%(成人68.8%)、頭痛は小児14.5%(成人53.1%)であり、いずれも小児の方が低率であることが示されました。小児用ワクチンの有効成分量が成人より少ないことが副反応の減少に関与すると推測されます。

小児へのワクチン接種によって、感染予防の名目で友人との接触を禁止されたり、隔離されたり、学校での活動を制限されたりすることがなくなり、心理的な圧迫や悪影響が取り除かれることが期待できます。

当院は小児の新型コロナウイルスワクチンを取り扱っています。予約は大和市予約システムを通じて行っていただいています。

2022年5月19日木曜日

日本脳炎ワクチンの供給再開

 日本脳炎ワクチンの出荷調整が長らく続いていましたが、2022年4月から供給が徐々に再開されています。当院ではこれまで、1期接種の方を優先させていただいていましたが、今後は2期接種の方につきましても受付を始めます。ただ供給がまだ安定していませんので、在庫状況によりましては、しばらくの間お待ち頂く場合もありますことを予めご了承ください。

2022年3月28日月曜日

おたふくかぜワクチンの接種費用の一部助成(綾瀬市)

  綾瀬市では1歳から2歳未満(誕生日前日まで)の方のおたふくかぜワクチンの接種費用を一部(3,000円)助成します。綾瀬市外の医療機関(当院を含む)で接種する場合、綾瀬市役所・健康づくり推進課(保健福祉プラザ)で事前申請が必要です。申請後、約1週間で書類(予診票、依頼書など)が届きます。綾瀬市民の方はどうぞご利用ください

2022年3月15日火曜日

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の積極的勧奨とキャッチアップ接種 〜 2022年4月から 〜

 2022年4月から、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の積極的勧奨が再開されます。接種の対象者は小学6年生から高校1年生の女子です。

 ワクチンの積極的勧奨が中止されていた期間に接種を逃した女性に対し、無料接種の再機会(キャッチアップ接種)が持たれることになりました。開始時期は20224月から、期間は2022年4月〜2025年3月の3年間、対象者は平成9年17年度生まれの女性です。当院は小児科という枠組みにとらわれず、全対象年齢の方々の接種を受け付けいたします。詳細は院長のコラム(2021年11月14日)をご参照ください。