2022年6月15日水曜日

小児への新型コロナウイルスワクチン接種の意義

 厚生労働省の研究班は、5〜11歳の小児を対象とした新型コロナワクチン接種について、抗体獲得性が高く、副反応の発生率が低い、ことを示すデータ公表しました。これらの結果を踏まえ、小児にワクチンを接種する意義はあると結論づけています。

研究班はワクチンを接種した小児106人を対象に調査を行いました。このうち2回目接種から1ヶ月後に血液を検査した38人の免疫抗体価は平均1773で、感染後の小児の最大120に比べて約15倍高いことが明らかにされました。

副反応について、2回目接種を終えた小児62人と20歳以上の成人を比べたところ、38℃以上の発熱は小児4.8%(成人21.3%)、全身倦怠感は小児22.6%(成人68.8%)、頭痛は小児14.5%(成人53.1%)であり、いずれも小児の方が低率であることが示されました。小児用ワクチンの有効成分量が成人より少ないことが副反応の減少に関与すると推測されます。

小児へのワクチン接種によって、感染予防の名目で友人との接触を禁止されたり、隔離されたり、学校での活動を制限されたりすることがなくなり、心理的な圧迫や悪影響が取り除かれることが期待できます。

当院は小児の新型コロナウイルスワクチンを取り扱っています。予約は大和市予約システムを通じて行っていただいています。