2020年5月22日金曜日

小児の新型コロナウイルス感染症

 小児の新型コロナウイルス感染症の多くは無症状〜軽症です。ほとんどは自宅安静と風邪の治療で治ります。特別な薬は不要です。ただし急性呼吸不全の徴候が現れたら (息苦しい、ぐったりしている)、躊躇なく医療機関を受診してください。詳しくは「院長のコラム」(2020年5月22日)をご参照ください。

 コロナウイルスは風邪ウイルスの一つですので、一般的な風邪対策が有効です。感染様式は「飛沫感染」と「接触感染」です。麻疹のような「空気感染」はありません(ウイルスが空気に運ばれてフワフワと漂ってくることはありません)。主な対策としては …
 (1) マスク着用 … 咳やくしゃみのある方は、マスクを必ずご着用ください。マスクを着用できない乳幼児は、ハンドタオルなどを口にあてて、飛沫の拡散を防いでください。周囲の人への「優しさと心づかい」が、新型コロナウイルスを撃退するためのキーワードです。
 (2) 手洗い … 流水で20〜30秒間、洗い流します。アルコール消毒も有用です。こまめな手指消毒が、新型コロナウイルスの感染予防の上で最も重要です。
 (3) 十分な休息と睡眠 … これが感染予防の基本です。実は非常に重要です。

 予防接種と乳幼児健診は大切です。できる限り予定どおりに実施してください。予防接種を遅らせることは疾病予防上、望ましくありません。生まれて間もない赤ちゃんは、生後2ヶ月からのスタートダッシュを! 1歳の誕生日を迎えた子どもは、麻疹・風疹などの「お誕生日ワクチン」を!