・急性上気道炎(かぜ)が保育所・幼稚園・小学校で大流行しています。主症状は鼻水と咳です。短期間の発熱を伴うこともあります。夏かぜのヘルパンギーナ、手足口病も散見されます。
・溶連菌、アデノウイルスによる急性上気道炎が散見されます。主症状は発熱です。
・RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスによる急性細気管支炎が散見されます。主症状は発熱、激しい咳嗽、喘鳴です。苦しそうに呼吸している場合、早めに医療機関を受診してください。
・急性胃腸炎が散見されます。主症状は嘔吐、発熱、腹痛、下痢です。嘔吐物や便に触れた手を石鹸と流水でよく洗うことが、感染拡大防止に役立ちます。
・インフルエンザは収束に向かっていますが、保育園・幼稚園・学校の小集団内で多発する事例がまだあります。今季の流行は異常に長いです。
・新型コロナウイルス感染症の再流行は今のところないようです。保育所・幼稚園・小学校での発生はほぼ見られません。当院で1週間に0〜1名(主に中高校生)です。
・水ぼうそう、おたふくかぜの流行はありません。
・今年に入り、全国で、麻疹12名(神奈川県で1名)、風疹5名が報告されています。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。妊婦が風疹に罹ると、赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。2000年以降、70名の報告があります。1歳と就学1年前の2回、MRワクチンを接種しましょう。成人で風疹ワクチンを一回も接種していないか、一回しか接種していない場合、ぜひ二回接種を行ってください(ただし、女性は妊娠中に接種できません。接種後2ヶ月は避妊が必要です)。風疹の流行を止める唯一の手段はワクチンの普及です。成人男性(昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が国の施策により行われています。本制度の期限が2024年度まで延長されました。該当する方は検査とワクチン接種をご考慮ください。当院においても受け付けています。また大和市は、市内在住で19歳以上の妊娠を希望する女性(妊婦または妊娠の可能性がある方は除く)とその配偶者に対して、MRワクチン接種の一部公費助成を行っています。当院においても受け付けしています。接種前に申請が必要です。詳細は大和市役所にお尋ねください。