2023年12月6日水曜日

年末年始の診療体制

 年内、1229(金)12時まで診療を行います。以後、13日(水)まで冬季休暇をいただきます。

 年末年始に急病に罹られた場合、大和市地域医療センター・休日夜間急患診療所046-263-6800をご利用ください。1229の夜から13日まで間、小児科医が交代で当番を務めます。玉井の出動日は12月31日(日)9〜17時です。休日夜間急患診療所の診療時間は912時、1417時、2023時です(1229日は夜間のみ)。受付はそれぞれの時間帯の15分前に終了します。

 当院の仕事初めは14日(木)です。以後は平常どおり、診療いたします。

2023年11月29日水曜日

マスク着用を引き続きお願いいたします

マスクの着用ルールが緩和されていますが、医療機関を訪れる際は、感染拡大防止の観点から、マスク着用が引き続き推奨されています。とくに、発熱している方は、マスクを必ずご着用ください(着用が難しい乳幼児につきましてはハンドタオル等をご用意ください)。院内感染の防止につきまして、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

感染症情報(2023年11月後半)

・急性上気道炎(かぜ)が流行しています。主症状は数日間続く鼻水と咳で、13日間の発熱を伴うことがあります。新型コロナ禍の3年間に抑えられていた各種のかぜウイルス(ライノウイルスなど)が一斉に勢いを取り戻したことが原因と推測します。

・アデノウイルスによる扁桃炎、咽頭結膜熱が乳幼児の間で(主に保育所・幼稚園で)流行中ですが、11月下旬からやや減少傾向にあります。主症状は25日間の発熱です。眼脂(目やに)を伴うことがあります。

・溶連菌による急性咽頭炎が学童の間で流行しています。主症状は発熱と咽頭痛です。

・急性胃腸炎が各年齢層で増加しています。主症状は嘔吐、発熱、腹痛、下痢です。

・インフルエンザ(A型)が流行しています。神奈川県は1医療機関に1週間あたり14.64人が受診する “注意報レベル” です。当院は、10月末まで1週間あたり30人を超える “警報レベル” でしたが、11月に入ってから1週間あたり1015人に減少しています。このまま流行が収束することを期待しますが、先行きはまだ見通せません。現在はA(H3N2)型(いわゆる香港型)が流行していますが、A(H1N1)型(2009年に流行が始まった新型)も現れてきており、異なる型のインフルエンザウイルスが同時に感染拡大する可能性があります。また、B型インフルエンザの流行は現在ありませんが、やはり先行きは不透明です。もうかかったから安心、もうピークアウトしたから安心、とは言えないようです。ワクチンは、A(H3N2)型とA(H1N1)型、B型の2系統(ビクトリア株、山形株)の4種類について、発症予防効果が50%前後です。当院はワクチン接種を推奨しています。

・新型コロナウイルス感染症の流行は下火になっています。当院は1週間あたり01人です。

・水ぼうそう、おたふくかぜともに、12名の受診がありました。流行はに至っていません。

・今年、全国で麻疹25名、風疹11名(神奈川県でそれぞれ1名、2名)が報告されています。感染者の多くはワクチン接種歴がないか不明の成人です。妊婦が風疹に罹ると、赤ちゃんに先天性風疹症候群を生じる危険があります。2000年以降、70名の報告があります。1歳と就学1年前の2回、MRワクチンを接種しましょう。成人で風疹ワクチンを一回も接種していないか、一回しか接種していない場合、ぜひ二回接種を行ってください(ただし、女性は妊娠中に接種できません。接種後2ヶ月は避妊が必要です)。風疹の流行を止める唯一の手段はワクチンの普及です。成人男性(昭和3742日から昭和5441日までに生まれた男性)を対象とした抗体価測定(無料)とワクチン接種(無料、定期接種)が国の施策により行われています。本制度の期限が2024年度まで延長されました。該当する方は検査とワクチン接種をご考慮ください。当院においても受け付けています。また大和市は、市内在住で19歳以上の妊娠を希望する女性(妊婦または妊娠の可能性がある方は除く)とその配偶者に対して、MRワクチン接種の一部公費助成を行っています。当院においても受け付けしています。接種前に申請が必要です。詳細は大和市役所にお尋ねください。

2023年11月15日水曜日

新型コロナワクチン「秋開始接種」(第2報)

オミクロン株XBB.1.5対応ワクチンの「秋開始接種」が始まりました。

期間:2023920日 〜 2024331日

当院の接種日:乳幼児用(生後6ヶ月〜4歳)は12月8日と22日、1月12日と26日です。小児用(5歳〜11歳)は12月9日と23日、1月13日と27日です。成人用(12歳以上)は扱っておりません。2024年2月以降の接種日は追ってお知らせいたします。

予約:「大和市予約システム」をご利用ください(当院の窓口では承っておりません)。

接種の実際:

① 初回接種(511歳は2回、6か月〜4歳は3回)を済まされている方 →  初回終了後から3か月以上の間隔をあけてXBB.1.5ワクチンを1回接種

② 初回接種を済まされていない方(過去に一度も接種を受けていない方)  XBB.1.5ワクチンを2回(511歳)または3回(6か月〜4歳)接種し、3ヶ月以上の間隔をあけてXBB.1.5ワクチンをあと1回接種

③ 初回接種の途中の方511歳は1回済み、6か月〜4歳は1回または2回済み)   1から2回目は4週間隔をあけて、2から3回目は8週間隔をあけてXBB.1.5ワクチンを接種し、3ヶ月以上の間隔をあけてXBB.1.5ワクチンをあと1回接種

2023年9月28日木曜日

院内の混雑緩和にご協力をお願いいたします

 待合室がたいへんに混み合っています。密集に伴う院内感染を防止するために、以下の三点につきまして、皆様のご協力をお願い申し上げます。

 [1] 子ども一人につき、付き添いの保護者も一人でお願いいたします。

 [2] 予約順の5〜6番前にご来院ください。ご到着が早すぎますと、院内での待機時間が長くなります。

 [3] 発熱していても全身状態が悪くなければ(= 食欲、機嫌、睡眠などが大きく損なわれていなければ)、612時間後の受診をお勧めいたします。発熱直後では、インフルエンザと新型コロナの検査で正しい結果を得られないことがあります(偽陰性の確率が高くなります)。ただし、全身状態が悪い場合と生後3か月未満の赤ちゃんは、早急にご来院ください。

2023年9月23日土曜日

発熱している方へ:当院の診療体制につきまして

 ・2023731日(月)に発熱外来を終了し、81日(火)からコロナ以前の通常体制に戻しました。

・発熱しておられる方の事前の電話連絡は不要です。受付時に発熱している旨をスタッフにお伝えください。また、新型コロナまたはインフルエンザとの接触歴がある方は、受付時にその旨をスタッフにお伝えください。

・発熱しているお子様はマスクをご着用ください。マスクを着用できない低年齢の方は、飛沫の拡散を防止するために、ハンドタオルなどをご持参ください。感染拡大防止にご協力をお願いいたします。

・当院は引き続き、院内の換気や消毒に留意し、皆様の安全の確保に万全を尽くします。

2023年5月4日木曜日

新型コロナウイルス感染症、5類移行後の変更点 (5月4日 一部追記)

 新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけが2類相当から5類に変更されます(202358日)。主な変更点は以下のとおりです。

(1) 発症後5日を経過するまで外出を控えることが推奨されます

 5日目に症状が続いていたら、熱が下がり症状が軽快して24時間が経過するまで外出を控えることが推奨されます。ただし法律に基づく外出自粛は求められません。外出を控えるかどうかは個人の判断に委ねられます。


 (2) 濃厚接触者は特定されません

 法律に基づく外出自粛は求められません。感染者の発症日から5日間、自身の体調に注意を払うことが推奨されます。


 外出自粛は義務づけられませんが、発症から10日間はウイルス排出の可能性があることから、周囲への配慮として不織布マスクの着用や高齢者など重症化リスクの高い人への接触の回避が推奨されます。


  追記(5月4日):学校の感染対策に関する変更点を追記します。

(1) 感染した児童生徒の出席停止期間が「発症から5日間が経過し、かつ症状軽快後1日を経過するまで」に短縮されます。

(2) 同居家族が感染した児童生徒は、本人が感染していなければ出席停止の対象になりません。ただし、感染不安を理由に休んでも欠席として扱わない特例措置は継続されます。

(3) マスクの着用を求めないことが基本になります。

(4) 毎日の体温チェックと学校への提出、学校給食における黙食、机やドアノブの日常的な消毒、教室内での座席間隔の確保 などが不要になります。合唱、調理実習、理科実験などの感染リスクの高い活動も、近距離での発声を控え身体的距離を確保した上で実施できるようになります。

2023年4月15日土曜日

土曜午前の診療体制 〜 2023年4月以降 〜

 20234月から、毎週土曜日・午前の一般診療の主部を玉井直敬が担当します。どうぞよろしくお願い申し上げます。以下、玉井直敬(小児科専門医、35歳)の経歴をご紹介いたします。

20133月 大分大学医学部 を卒業

20134月 慶應義塾大学病院 初期臨床研修医(小児科医育成コース)

20154月 慶應義塾大学医学部 小児科学教室 に入局

  慶應義塾大学病院、足利赤十字病院、佐野厚生総合病院、ならびに

  東京都立小児総合医療センター を歴任

  2018年11月 小児科専門医資格を取得

20204月 国立成育医療研究センター 呼吸器科 に勤務

20234月 慶應義塾大学病院 小児科 に勤務

2023年3月14日火曜日

定期予防接種と乳幼児健診の受託について

当院は自治体の委託を受けて、定期予防接種と乳幼児健診を実施しています。以下の地域に在住されている方が対象です。自治体の費用負担により無料で受けることができます。

定期予防接種:大和市、綾瀬市、座間市、海老名市

乳幼児健診(8ヶ月、16ヶ月):大和市、綾瀬市(綾瀬市は2023年4月から)

2023年3月9日木曜日

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の変更点について

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(= 子宮頸がん予防ワクチン)の内容や接種方法が20234月に改訂されます。

(1)  9HPVワクチンが定期接種化されます

 子宮頸がんの発生に関わるHPVのうち、現在使用されている4価ワクチンよりも多い9種類の遺伝子型を標的としており、子宮頸がんの予防効果がより高まります(64.971.2%から81.090.7%へ)。1, 2回目を4価ワクチンで接種した場合も、残りの回数を9価ワクチンに切り替えることができます。

(2)  15歳未満の女性は、9価ワクチンの2回接種が標準になります

 9歳以上15歳未満の女性は、612ヶ月(少なくとも5ヶ月)の間隔をおいて2回接種で9価ワクチンを完了することができます。1回目を15歳未満で接種すれば、2回接種での完了が可能です。今後は2回接種が標準になりますが、従来どおりの3回接種(026ヶ月間隔)を選択することもできます。

 15歳以上の女性(接種する機会を逸した方を対象とする “キャッチアップ接種” を含む)は、3回接種の対象です。4価ワクチンから9価ワクチンに途中で切り替える場合も、3回接種が必要です。