2023年3月9日木曜日

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の変更点について

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(= 子宮頸がん予防ワクチン)の内容や接種方法が20234月に改訂されます。

(1)  9HPVワクチンが定期接種化されます

 子宮頸がんの発生に関わるHPVのうち、現在使用されている4価ワクチンよりも多い9種類の遺伝子型を標的としており、子宮頸がんの予防効果がより高まります(64.971.2%から81.090.7%へ)。1, 2回目を4価ワクチンで接種した場合も、残りの回数を9価ワクチンに切り替えることができます。

(2)  15歳未満の女性は、9価ワクチンの2回接種が標準になります

 9歳以上15歳未満の女性は、612ヶ月(少なくとも5ヶ月)の間隔をおいて2回接種で9価ワクチンを完了することができます。1回目を15歳未満で接種すれば、2回接種での完了が可能です。今後は2回接種が標準になりますが、従来どおりの3回接種(026ヶ月間隔)を選択することもできます。

 15歳以上の女性(接種する機会を逸した方を対象とする “キャッチアップ接種” を含む)は、3回接種の対象です。4価ワクチンから9価ワクチンに途中で切り替える場合も、3回接種が必要です。

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