2014年7月23日水曜日

子宮頸がん予防ワクチン 積極的勧奨の一時中止(第四報)

 厚生労働省は2013年6月14日、子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨を一時的に中止しました。接種後に広範囲の疼痛または運動障害を訴える人たちが多数報告されたためです。以来、安全性に関する審議が重ねられてきました。2014年1月20日に行われた第7回会議で、これらの訴えは「接種による痛みや腫れで心身の反応を引き起こされ慢性化した」「ワクチン成分が直接の原因になったという科学的知見はない」と結論されました。しかし2014年7月4日の第10回会議でも、積極的勧奨の中止は継続されることになりました。

 ワクチンそのものは現在も中止されていません。ワクチンの予防効果の利点を選択する場合、従来どおり公費で接種を受けられます。接種率は大きく減ったものの、現在も全国で一ヶ月あたり約二千人の接種者がいます。厚生労働省の会議において、接種する場合はかかりつけ医で行うことが推奨されています。当院は希望する方に対して、十分な説明を行った上で、接種事業を継続しています。

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