風疹の流行が報じられています。神奈川県では、本年7月15日までに、48人(男性34、女性14)が罹患しました。大和保健所管内では2人です。年齢別では20歳以上が75%以上を占めます。全国的には、関西圏と関東圏で流行しています。全患者594人の約80%が男性で、年齢では20~40代が目立ちます。この年代の男性の多くがワクチンを接種していないことが原因です。
免疫不十分な妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児が先天性心疾患や難聴や白内障を発症する場合があります。定期接種の時期に該当する子どもはもちろんのこと、妊婦の家族や周囲にいる人(特にワクチン未接種の人)は、ワクチンを積極的に接種していただきたいと願います。また、妊娠中にワクチン接種はできませんので、妊娠を希望している女性は妊娠前にワクチン再接種について、医師にご相談ください。
※ 風疹の流行については、院長のコラム(2012年7月21日)もご参照ください。
2012年7月20日金曜日
2012年5月24日木曜日
小児の細菌性髄膜炎が半減 (厚労省研究班調査結果)
ヒブワクチンの公費助成が始まった2011年の1年間で、ヒブ髄膜炎の発生率が、その前3年間の発生率の平均値と比べて半減したことが、厚生労働省の調査により明らかになりました。また、肺炎球菌による髄膜炎の発生率も、2011年の1年間で、同じく25%減少しました。これらの調査結果は5月24日に発表されました。公費助成による両ワクチンの普及が成果を出しつつあると考えられます。
調査対象は、北海道、福島、新潟、千葉、三重、岡山、高知、福岡、鹿児島、沖縄の10道県です。小児科の入院施設のある病院から、患者の報告を集めて分析しました。2008年から2010年の3年間に5歳未満児のヒブ髄膜炎の発生率は10万人あたり7.1~8.3人(平均7.7人)でしたが、2011年は3.3人と約57%減少しました。また、肺炎球菌髄膜炎の発生率は、3年平均の10万人あたり2.8人から、2011年は2.1人と約25%減少しました。今後、両ワクチンの普及がさらに進むにつれて、発生率はもっともっと減少することが期待されます。
欧米をはじめとする世界各国においても同様の成果が出されており、ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンが小児の細菌性髄膜炎の防止に重要な役割を担うことがすでに証明されています。わが国においても、2013年度から両ワクチンが定期接種化されることが決定されました。ワクチン後進国と揶揄されていた日本も、ようやく欧米のレベルに追い付きつつあります。
ヒブ髄膜炎と肺炎球菌髄膜炎の発生率は、生後2~3ヶ月を過ぎると急増します。病気(髄膜炎)は、ワクチンの接種が済むまで待ってくれません。「ワクチン・デビューは生後2ヶ月から」「BCGよりも先にヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンを」「同時接種は安全かつ効果的」を合言葉に、当クリニックは両ワクチンの接種を積極的に行っています。細菌性髄膜炎からわが子を守るために、両ワクチンをできるだけ早い時期に接種することを、皆様にお勧めいたします。
調査対象は、北海道、福島、新潟、千葉、三重、岡山、高知、福岡、鹿児島、沖縄の10道県です。小児科の入院施設のある病院から、患者の報告を集めて分析しました。2008年から2010年の3年間に5歳未満児のヒブ髄膜炎の発生率は10万人あたり7.1~8.3人(平均7.7人)でしたが、2011年は3.3人と約57%減少しました。また、肺炎球菌髄膜炎の発生率は、3年平均の10万人あたり2.8人から、2011年は2.1人と約25%減少しました。今後、両ワクチンの普及がさらに進むにつれて、発生率はもっともっと減少することが期待されます。
欧米をはじめとする世界各国においても同様の成果が出されており、ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンが小児の細菌性髄膜炎の防止に重要な役割を担うことがすでに証明されています。わが国においても、2013年度から両ワクチンが定期接種化されることが決定されました。ワクチン後進国と揶揄されていた日本も、ようやく欧米のレベルに追い付きつつあります。
ヒブ髄膜炎と肺炎球菌髄膜炎の発生率は、生後2~3ヶ月を過ぎると急増します。病気(髄膜炎)は、ワクチンの接種が済むまで待ってくれません。「ワクチン・デビューは生後2ヶ月から」「BCGよりも先にヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンを」「同時接種は安全かつ効果的」を合言葉に、当クリニックは両ワクチンの接種を積極的に行っています。細菌性髄膜炎からわが子を守るために、両ワクチンをできるだけ早い時期に接種することを、皆様にお勧めいたします。
2012年5月22日火曜日
ヒブワクチンなどの定期接種化
厚生労働省は、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、子宮頸がん予防ワクチンを2013年度から定期接種化すると発表しました。これらの3ワクチンは現時点でも公費助成がなされていて、費用負担に関して実質的な変化はありません。
水ぼうそう、おたふくかぜ、B型肝炎、ロタウイルスの各ワクチンについては、残念ながら定期接種化を見送られました。実現に向けて、国に対する働きかけを続けてまいります。
水ぼうそう、おたふくかぜ、B型肝炎、ロタウイルスの各ワクチンについては、残念ながら定期接種化を見送られました。実現に向けて、国に対する働きかけを続けてまいります。
2012年3月4日日曜日
ロタウイルスワクチン 接種開始月齢の一部改訂
乳幼児の急性胃腸炎の主な原因であるロタウイルスのワクチン(ロタリックス)の接種対象者は、生後6週以後の乳児です。4週間以上の間隔をおいて2回接種し、2回目の接種を生後24週0日までに終えなければなりません。当初、1回目の接種を生後20週までに済ませることとしていましたが、腸重積のリスクをさらに減らすために、本年4月1日から1回目の接種を生後14週6日までに短縮いたします。2回目の接種の期限は従来どおりです。それ以上の月齢の子どもには、残念ながら接種できません。
お勧めの接種スケジュールは、生後2ヶ月になったら直ぐにロタとヒブと肺炎球菌(できればB型肝炎も)の各ワクチンの同時接種です。ロタワクチンを先に単独で接種すると、ヒブと肺炎球菌の開始時期が遅れてしまいます。BCGはこれらのワクチンを2~3回済ませた後がよいでしょう。二回目以降のスケジュールのご相談は当院で承ります。
お勧めの接種スケジュールは、生後2ヶ月になったら直ぐにロタとヒブと肺炎球菌(できればB型肝炎も)の各ワクチンの同時接種です。ロタワクチンを先に単独で接種すると、ヒブと肺炎球菌の開始時期が遅れてしまいます。BCGはこれらのワクチンを2~3回済ませた後がよいでしょう。二回目以降のスケジュールのご相談は当院で承ります。
2012年2月19日日曜日
インフルエンザの出席停止期間の変更
文部科学省は、小中高生や大学生がインフルエンザを発症した際の出席停止期間を、現行の「解熱後2日間」から「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日間」に改める方針を発表しました。幼稚園児は、「発症後5日を経過し、かつ解熱後3日間」に改められます。
タミフル、リレンザ、イナビルなど抗インフルエンザ薬の普及で解熱が早くなり、感染力が残ったまま登校するケースが増えているための措置です。4月1日から実施される予定です。
タミフル、リレンザ、イナビルなど抗インフルエンザ薬の普及で解熱が早くなり、感染力が残ったまま登校するケースが増えているための措置です。4月1日から実施される予定です。
2011年8月26日金曜日
子宮頸がん予防ワクチンが二種類に増えました
子宮頸がん予防ワクチンは、従来のサーバリックスの他にガーダシルが新たに加わりました。どちらにもすぐれた子宮頸がん予防効果があります。両者の効果を直接比較したデータはありません。ガーダシルには尖圭コンジローマを予防する成分も含まれています。
どちらのワクチンも公費助成の対象です(ガーダシルは9月15日から開始)。ワクチンの選択について、ご相談に応じます。ただしガーダシルの供給量が十分でないため、当面はサーバリックスを主に接種する予定です。
サーバリックスとガーダシルは、いずれも同じワクチンを三回続けて接種する決まりになっています。ワクチンを途中で変えることはできませんので、ご注意ください。
なお、子宮頸がん予防ワクチンの公費助成の対象は、中学一年から高校一年相当の女子です。今年度中(平成24年3月31日まで)に接種を完了できるように、計画をお立てください。平成23年9月30日までに1回目を接種しないと、今年度中に計3回の接種を完了することができません。来年4月以降の接種は公費助成を受けられず自己負担になりますのでご注意ください。
今年度は高校二年相当の女子も特例として公費助成の対象になります。ただし、平成23年9月30日までに1回目を接種した場合のみ、2回目以降も助成の対象になります。10月1日以降に1回目を接種した場合は、公費助成を受けられませんのでご注意ください。
なるべく早めの(9月30日までの)予約をお勧めいたします。
サーバリックスは、子宮頸癌の原因になる高リスク型(16、18型)のヒトパピローマウイルスを予防します。ガーダシルは、高リスク型(16、18型)に加えて、尖圭コンジローマ(性器いぼ)など性感染症の原因になる低リスク型(6、11型)のヒトパピローマウイルスも予防します。
単純に比較しますと、低リスク型(6、11型)の予防効果も併せ持つガーダシルの方が優れているように見えます。しかし高リスク型(16、18型)に対する予防効果について、サーバリックスの方が免疫抗体価の上昇が良いこと(ガーダシルの2~9倍)、他の高リスク型(31、45型)に対する交差反応が良いこと、免疫抗体価の持続期間が長いこと(ガーダシルの2倍以上)など、サーバリックスの方に軍配が上がるようです。子宮頸癌の予防に特化すれば、サーバリックスの方が優れているように見えます。ただしこれは米国の臨床データであり、日本では両者の直接比較研究は行われていません。
以上から、サーバリックス、ガーダシルには一長一短の性質があり、どちらが優れているとは一概に決められません。どちらも優れたワクチンであるというのが結論です。皆様のご希望に添ったワクチンを接種いたします。ただし、ガーダシルの発売当初は供給量が十分ではありませんので、サーバリックスをお勧めする場合もあります。ご了承ください。
どちらのワクチンも公費助成の対象です(ガーダシルは9月15日から開始)。ワクチンの選択について、ご相談に応じます。ただしガーダシルの供給量が十分でないため、当面はサーバリックスを主に接種する予定です。
サーバリックスとガーダシルは、いずれも同じワクチンを三回続けて接種する決まりになっています。ワクチンを途中で変えることはできませんので、ご注意ください。
なお、子宮頸がん予防ワクチンの公費助成の対象は、中学一年から高校一年相当の女子です。今年度中(平成24年3月31日まで)に接種を完了できるように、計画をお立てください。平成23年9月30日までに1回目を接種しないと、今年度中に計3回の接種を完了することができません。来年4月以降の接種は公費助成を受けられず自己負担になりますのでご注意ください。
今年度は高校二年相当の女子も特例として公費助成の対象になります。ただし、平成23年9月30日までに1回目を接種した場合のみ、2回目以降も助成の対象になります。10月1日以降に1回目を接種した場合は、公費助成を受けられませんのでご注意ください。
なるべく早めの(9月30日までの)予約をお勧めいたします。
【追記(9月3日)】
2011年9月15日から、サーバリックス、ガーダシルの両ワクチンが、公費助成の対象になります。どちらを選んでいただくか、少々悩ましい問題が生じました。サーバリックスは、子宮頸癌の原因になる高リスク型(16、18型)のヒトパピローマウイルスを予防します。ガーダシルは、高リスク型(16、18型)に加えて、尖圭コンジローマ(性器いぼ)など性感染症の原因になる低リスク型(6、11型)のヒトパピローマウイルスも予防します。
単純に比較しますと、低リスク型(6、11型)の予防効果も併せ持つガーダシルの方が優れているように見えます。しかし高リスク型(16、18型)に対する予防効果について、サーバリックスの方が免疫抗体価の上昇が良いこと(ガーダシルの2~9倍)、他の高リスク型(31、45型)に対する交差反応が良いこと、免疫抗体価の持続期間が長いこと(ガーダシルの2倍以上)など、サーバリックスの方に軍配が上がるようです。子宮頸癌の予防に特化すれば、サーバリックスの方が優れているように見えます。ただしこれは米国の臨床データであり、日本では両者の直接比較研究は行われていません。
以上から、サーバリックス、ガーダシルには一長一短の性質があり、どちらが優れているとは一概に決められません。どちらも優れたワクチンであるというのが結論です。皆様のご希望に添ったワクチンを接種いたします。ただし、ガーダシルの発売当初は供給量が十分ではありませんので、サーバリックスをお勧めする場合もあります。ご了承ください。
2011年8月10日水曜日
日本脳炎ワクチンの対象年齢の拡大
日本脳炎ワクチンの本来の対象年齢は、第一期が3歳以上 7歳6ヶ月未満(1~4週間隔で2回、その1年後に1回。計3回)、第二期が9歳以上 13歳未満(1回)です。しかし、平成17年から21年までの間、接種が十分には勧められていなかったため、接種機会を逃した方が大勢いらっしゃいます。
平成22年8月、「第一期を計3回済ませていない人は、9歳以上 13歳未満の年齢で、残り分を定期接種できる」「第一期を終えた後、9歳以上 13歳未満の年齢で、第二期を定期接種できる」とする特例が、厚生労働省から発令されました。
平成23年5月、「対象年齢を7歳6ヶ月以上 9歳未満、13歳以上 20歳未満に拡大する」とする特例も発令されました。
特例の対象者は、平成7年6月1日~平成19年4月1日生まれ(平成23年6月30日時点で4歳2ヶ月~16歳0ヶ月)の人です。現在16歳1ヶ月以上の方は対象外ですのでご注意ください。
第一期と第二期を合わせて計4回の接種が済んでいない方は、20歳までの間に残り分を定期接種できます。1回目と2回目は1~4週間隔、3回目は約1年後、4回目は約5年後です。ただし4回目を5年間待つと20歳を越えてしまう場合、もっと短い間隔で(最低1週間)接種することもできます。
なお、通知が直ちに届かない年齢層もあります。詳細は居住地の市役所にお問い合わせください。
(6月29日 掲載、8月10日 改訂版)
平成22年8月、「第一期を計3回済ませていない人は、9歳以上 13歳未満の年齢で、残り分を定期接種できる」「第一期を終えた後、9歳以上 13歳未満の年齢で、第二期を定期接種できる」とする特例が、厚生労働省から発令されました。
平成23年5月、「対象年齢を7歳6ヶ月以上 9歳未満、13歳以上 20歳未満に拡大する」とする特例も発令されました。
特例の対象者は、平成7年6月1日~平成19年4月1日生まれ(平成23年6月30日時点で4歳2ヶ月~16歳0ヶ月)の人です。現在16歳1ヶ月以上の方は対象外ですのでご注意ください。
第一期と第二期を合わせて計4回の接種が済んでいない方は、20歳までの間に残り分を定期接種できます。1回目と2回目は1~4週間隔、3回目は約1年後、4回目は約5年後です。ただし4回目を5年間待つと20歳を越えてしまう場合、もっと短い間隔で(最低1週間)接種することもできます。
なお、通知が直ちに届かない年齢層もあります。詳細は居住地の市役所にお問い合わせください。
(6月29日 掲載、8月10日 改訂版)
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