・インフルエンザが引き続き多くみられます。9月後半は1歳から高校生まで幅広い年齢で陽性者が出ていましたが、10月前半は小学生以上のお子さんが中心となっています。一方で、ご家族からの感染や幼稚園・保育園での感染が考えられる年少のお子さんもいます。年齢にかかわらず、ご家庭や園・学校での流行状況にご注意ください。
・同じく小学生以上のお子さんでは、新型コロナウイルス感染症の陽性者もみられます。通常の風邪を含め、いずれも発熱、咳、鼻水、のどの痛みなどの症状があり、症状だけで見分けることは難しくなっています。受診時には、症状が始まった時期に加え、ご家族や園・学校で流行している感染症についてもお知らせください。
・インフルエンザの治療は、症状に応じた対症療法と、必要に応じた抗インフルエンザ薬です。年齢や基礎疾患、症状の程度などを踏まえて使用を判断します。発症後48時間以内の開始が効果的とされていますので、周囲でインフルエンザが流行しており、症状が当てはまる場合には早めにご相談ください。熱が下がっても元気が戻らない、水分がとれない、呼吸が苦しそうな場合には再度の受診をお願いします。
・年少のお子さんでは、RSウイルス感染症による細気管支炎がみられます。大和市・綾瀬市を合わせた地域でも、前回参考にした9月中旬の週報より報告が増えています。鼻水や咳などの風邪症状で始まり、その後、咳が強くなったり、ゼーゼーしたりすることがあります。特に赤ちゃんでは、熱が高くなくても呼吸の状態や飲めている量に注意が必要です。呼吸が速い、胸やみぞおちが呼吸のたびにへこむ、母乳やミルクが飲めない場合には早めにご受診ください。
・嘔吐、下痢、腹痛などの胃腸炎症状を呈するお子さんも散見されます。当院では大きな流行とまではいえませんが、引き続きご注意ください。嘔吐があるときは一度にたくさん飲ませず、経口補水液などを少量ずつこまめに与えてください。水分がとれない、尿が少ない、ぐったりしている場合には早めの受診をお願いします。
・溶連菌やアデノウイルスによる咽頭炎もみられます。発熱やのどの痛みが主な症状で、食事や水分がとりにくくなることがあります。溶連菌には抗菌薬による治療を行いますが、アデノウイルスには抗菌薬は効かず、症状に応じた対症療法が中心となります。のどの見た目だけでは区別が難しいこともあり、診察や必要に応じた検査で判断します。抗菌薬を処方された場合は、症状が改善しても指示された期間の服用をお願いします。
・前回お伝えしたヘルパンギーナや手足口病も、地域では引き続き報告されています。特にヘルパンギーナの報告は多く、秋になっても注意が必要です。のどや口の中の痛みで飲食が難しくなることがありますので、園での流行状況とともに、お子さんの水分摂取にもご注意ください。
引き続き、手洗い、換気、咳エチケットを心がけましょう。ご家族に風邪症状がある場合には、特に赤ちゃんへの感染に気をつけ、体調がすぐれないときは無理をせず休養をとってください。
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