2026年10月1日木曜日

感染症情報(2026年9月後半)

  インフルエンザが引き続き多くみられます。神奈川県では9月28日に流行注意報が発令されました。当院では、1歳のお子さんから高校生まで、特定の年齢に偏らず幅広い年齢で陽性者が出ていることが今回の特徴です。園や学校によって流行状況が異なりますので、お子さんの通っているところの情報にもご注意ください。

 通常の風邪による発熱、咳、鼻水もみられ、インフルエンザとの区別が難しくなっています。当院の診療では、インフルエンザのお子さんは熱が出る前から元気がない、熱が下がってもだるさが目立つことがあり、年長のお子さんでは関節痛や筋肉痛を伴うこともあります。こうした全身症状も診断の手がかりになりますが、症状だけで見分けることはできません。受診の際には、熱が出た時刻に加え、いつから普段と様子が違っていたか、周囲で流行している感染症があるかもお伝えください。

 治療は症状に応じた対症療法と、必要に応じた抗インフルエンザ薬です。抗インフルエンザ薬はすべてのお子さんに必須ではなく、年齢や基礎疾患、症状の程度などを踏まえて使用を判断します。発症後48時間以内の開始が効果的とされていますので、周囲にインフルエンザの方がおり、症状が当てはまる場合には早めにご相談ください。

 熱の高さだけでなく、水分がとれているか、呼吸が苦しくないか、受け答えが普段どおりかにもご注意ください。特に、熱が下がってもぐったりして水分がとれない、息苦しそう、呼びかけへの反応が鈍い場合は、単なるだるさと考えず速やかに医療機関を受診してください。

・ヘルパンギーナは、大和市・綾瀬市を合わせた地域の最新の公表情報で多く報告されています。高熱やのどの奥の水ぶくれ、強いのどの痛みが特徴です。手足口病も7月・8月と比較すると減ってはいますが報告は続いており、口の中に加えて手足などにも発疹がみられます。口の痛みで飲食が難しくなることがありますので、少量ずつこまめな水分補給を心がけてください。水分がとれない、尿が少ない場合には早めにご受診ください。

・RSウイルス感染症も地域で報告されています。発熱、咳、鼻水など風邪に似た症状で始まりますが、特に月齢の低い赤ちゃんでは呼吸が苦しくなることがあります。咳が強くなり、母乳やミルクが飲めない、呼吸が速い、胸やみぞおちが呼吸のたびにへこむ場合には早めの受診をお願いします。

・水痘(水ぼうそう)や感染性胃腸炎も、地域で少数ながら報告されています。水ぶくれを伴う発疹が気になる場合は、来院前にお電話でご相談ください。嘔吐や下痢がある場合には、経口補水液などを少量ずつこまめに飲ませ、脱水にご注意ください。

・新型コロナウイルス感染症も、大和市・綾瀬市の地域で引き続き報告されています。発熱、咳、のどの痛みなど、風邪やインフルエンザと似た症状になることがあります。ご家族や園・学校での流行状況も参考になりますので、受診時にお知らせください。

 引き続き、手洗い、換気、咳エチケットを心がけ、体調がすぐれないときは無理をせず休養をとりましょう。


※地域の流行状況は、神奈川県感染症発生情報第38週(9月14~20日、9月28日発行)を参考にしています。

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